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地域ごとに異なる人びとのくらしと祭りや芸能の関係を考える

徳之島・前野の田植え歌 2012年3月

研究者 笹原亮二 SASAHARA Ryoji
研究分野 民俗学、民俗芸能研究
研究地域
(調査地)
日本列島

私の研究

日本列島各地で人びとが昔から伝えてきた祭りや芸能が、それぞれの地域が経てきた歴史や、それぞれの地域の人びとが営んできたくらしとどのようにかかわって、現在のような多種多様な姿を現すに至ったかに関心を持っています。最近は本州・四国・九州の周辺の島じま、特に、沖縄と九州の間にあり、沖縄と九州双方から政治的・文化的などな様ざまな影響を受けて人びとがくらしてきた奄美の島じまの祭りや芸能の様相を、島の人びとと一緒に考えています。

徳之島・井之川からリーフ越しに加計呂麻島が見える

徳之島・手々のマンキャアシビ。旧正月に行われる

徳之島・木之香の十五夜祭り。舞台の人形はモチタボリの際に家いえを巡る

一緒に研究している人:町田進

徳之島井之川で生まれ育った私は、島内の歴史や民俗の調査研究のかたわら、徳之島町の文化財保護に協力してきました。近年は、民博の皆さんと共に、島内各地の芸能の映像化を進めています。こうした活動を契機に途絶えた芸能が復活するなど、地域文化としての価値の認識が地元でも高まり、保存継承に拍車が掛かると期待しています。

I was born and raised in Inokawa, Tokunoshima, and while researching the history and folk culture of the island, I have cooperated in the protection of cultural properties in Tokunoshima Town. In recent years, we have been working with the staff of Minpaku to visualize performing arts in various parts of the island. With these activities as an opportunity, the lost performing arts will be revived, and the recognition of the value of them as a local culture will increase in the island, and I expect that the preservation and inheritance will be spurred. MACHIDA Susumu