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音楽芸能の伝承:伝えることと記録すること

徳之島町井之川集落の夏目踊り 2011年8月

研究者 福岡正太 FUKUOKA Shota
研究分野 民族音楽学
研究地域
(調査地)
インドネシア、徳之島

私の研究

私は、人間と音楽・芸能の関係に関心をもってきました。20世紀以降の音楽・芸能にとって最も大きな出来事は、人間が録音・録画された音楽・芸能を聴いたり見たりするようになったことでしょう。現在、インドネシアでラジオ放送が始まったころ、どのような音楽が流されたのかに関心をもっています。また、日本では、地元の人々と協力しながら、民俗芸能の映像記録を作成する作業を進めてきました。人から人へと伝えられ、演じられてきた音楽・芸能は録音・録画技術の登場によってどのように変化しつつあるのかを考えています。

伊仙町上面縄集落にて
2012年12月

ビデオテーク番組「徳之島の歌と踊りと祭り」

天城町中央公民館にて映像上映会
2012年

現地での研究活動の拠点:徳之島

現在の研究拠点の1つは徳之島です。島の方々と協力して民俗芸能の映像記録を作成し、それを一緒に見ながら、今後島の文化をどのように継承していけるのかを考えています。長年伝えられてきた歌や踊り記録することは、芸能とそれを演じてきた方々への敬意を育くむことにつながります。また、映像を一緒に見ることは、島の芸能を振り返り、その将来を考える重要なきっかけを与えてくれます。

One base for research at present is Tokunoshima. With the cooperation of the island’s residents, we produced a video have been producing videos documenting folk performances. Viewing at it them together, we consider how the island’s culture can continue to be perpetuated. Recording songs and dances handed down for generations is connected to cultivating respect for these arts and the performers. Viewing the video together can provide an important stimulus opportunity to reflect on the island’s performing arts and consider their future.