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植民地支配と文化変容

ボリビア、モホス地方のクリスマスの祭礼 1995年12月

研究者 齋藤晃 SAITO Akira
研究分野 文化人類学、エスノヒストリー
研究地域
(調査地)
ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン

私の研究

15世紀末、スペインはアメリカの征服と植民地化に着手しますが、それと同時に、カトリックの修道会が先住民へのキリスト教の宣教を開始します。南米では、アマゾンやラプラタなどの辺境地域にミッションと呼ばれる宣教施設が建設され、在来の生業や政治、宗教や価値観は根底から再編成されました。私はミッション体制下の先住民の社会と文化の変容のプロセスを研究することで、文化接触のメカニズムを解明しようと努めています。

ギジェルモ・ウィルデさんと私
2015年3月

ボリビア、モホス地方の謝肉祭の会食
1996年2月

ボリビア、チキトス地方のキリスト教聖堂
2002年7月

一緒に研究している人:ギジェルモ・ウィルデ

私の名前はギジェルモ・ウィルデです。アルゼンチンの人類学者です。齋藤さんとは2010年に知り合いました。以来、ラテンアメリカの植民地史、とりわけ辺境地域のミッションについて意見交換を続けています。齋藤さんと私はラテンアメリカとアジアにおけるキリスト教宣教と文化適応の比較研究を共同で実施しましたが、その一環として私は2015年に来日し、みんぱくの外国人研究員として調査をおこないました。(日本語訳)

My name is Guillermo Wilde, anthropologist from Argentina. I first met Akira Saito in 2010. Since then we have been exchanging ideas about the colonial history of Latin America with a particular interest in the frontier missions. Saito and I jointly conducted a comparative study on Christian missionary work and cultural accommodation in Latin America and Asia. This project brought me to Japan in 2015, where I developed research activities as Minpaku’s overseas visiting fellow.