ものづくりの意味を考える

花婿側から花嫁への婚資を吟味する女性 1998年
研究者 | 上羽陽子 UEBA Yoko |
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研究分野 | テキスタイル研究 |
研究地域 (調査地) |
インドなど |
私の研究
現代インドにおいて、ものづくりの作り手の創意工夫や、手工芸技術の継承法について実践的にアプローチし、製作者が伝統的形態の継承と現代的な要素の採用を、いかに選択しているかを明らかにすることを目的として、調査研究をすすめています。同時に、文化資源である現地の人びとのものづくりに関する知識を、どのように活用することができるか、さらに共同利用や社会還元への可能性を、展示やワークショップを通じてさぐる実践的研究をおこなっています。

花嫁側から花婿への持参財
1999年

調査村の女性たち
2015年

ミシン刺繍をするバッチさん
2015年
一緒に研究している人:バッチ・バルジャング・ラバーリー
私の名前はバッチ・バルジャング・ラバーリーです。1998年に陽子が調査している村に嫁いできました。それから、陽子に衣装の作り方や手刺繍の技術などを教えてきました。今は1990年代後半とは異なり、手刺繍が減って、ミシン刺繍での製作が増えてきています。今後の手仕事の行方について陽子とよく議論しています。(日本語訳)
My name is Bhachi Varjang Rabari. In 1998, I married into the village where Yoko was doing her research. Since then, I have been teaching Yoko how to make dresses and hand embroidery techniques. Nowadays, unlike the late 1990s, hand embroidery is decreasing and machine embroidery is increasing. Yoko and I often discuss about the future of handicraft.