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風と共に生きる人々の過去・現在・未来

インド洋西海域を往く木造帆船 タンザニア、ザンジバル島 2009年

研究者 鈴木英明 SUZUKI Hideaki
研究分野 歴史学
研究地域
(調査地)
インド洋

私の研究

インド洋西海域世界の歴史について研究しています。地理的なインド洋西海域というのは、インド亜大陸とアフリカ大陸に挟まれた海という理解で大体良いのですが、そこを往来する人やモノ、情報、そうしたものの拡がりの総体がインド洋西海域世界になります。インド洋西海域は季節風モンスーンを用いた航海活動が遅くとも紀元前2世紀には存在していたとされますが、インド洋西海域世界というのは季節風の届かないところまで拡がっていたことになります。そうした歴史世界の過去、現在、そして未来を眺めながら、地球規模の歴史の捉え方を考えるというのが私の研究です。

インド、ムンドラー

ジブチ、ジブチ

オマーン、ムトラフ

現地での研究活動の拠点

「現地」がたくさんあるので、どこを選べばよいのかわかりません。上に挙げた写真のような「現地」もあれば、英国図書館やインド、ムンバイーのマハーラーシュトラ州立文書館、フランス、エクサンプロヴァンスの国立海外文書館のような文書館も私にとっては「現地」です。それぞれの「現地」で出会うのは、人だったり、過去の文書だったりしますが、時間や空間の異なるそれらをつなぎ合わせながら、インド洋西海域という「現地」が立ち上がってくるのです。

It is difficult to choose which “field” to show here. While “fields” as shown on the photos above are all my fields, British Library (London), Maharashtra State Archives (Mumbai) or Archives nationales d’outre-mer (Aix-en-Province) are also my “fields.” I can meet people in Mundra, while I come across historical documents in British Library; each “field” provides me great opportunities to encounter different things. I stitch together these people, documents etc., and eventually the Western Indian Ocean, another “field” of mine, shows itself.