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生き物と人の関わりを探る

ボツワナ・カラハリ砂漠のくらし 2007年

研究者 池谷和信 IKEYA Kazunobu
研究分野 環境人類学・人文地理学・アフリカ研究・地球学・生き物文化誌学
研究地域
(調査地)
アフリカ、熱帯アジア、ベーリング海、アマゾンなど、「狩猟採集民」が暮らす地域

私の研究

人類は、これまで何を食べてきたのか?(食の人類史)
アフリカのカラハリ砂漠に暮らすサン人やカラハリ人の暮らしをとおして、スイカやライオンなどの自然と人とのかかわり方に関心を持ってきました。また現地では、ハンターに弟子入りをして、彼らとともに歩くことを調査の基本にしています。この方法は、人類の歩んできた道に沿って、アフリカの外では熱帯アジア、日本、ベーリング海峡、そして南米・アマゾンなどでも適用しています。将来的には、「狩猟採集民」を中心にすえた地球環境史を構築することから現代の文明の行く末についての見通しを提示したいものです。また、人類(ホモサピエンス)のつくりだした最初のアートといわれるビーズの研究もしています。

アフリカのカラハリ砂漠

スイカ貯蔵庫 ボツワナ

クジラ肉を食べるチュクチ ロシア

現地での研究活動の拠点:ヨハネスブルグ(南アフリカ)

私が調査の拠点のひとつとしているのが、南アフリカのヨハネスブルグです。この地域にあるウィットウォーターズランド大学のオリジンセンター博物館は、先史から現在までの「狩猟採集民」の暮らしを紹介している世界でも有数のミュージアムです。

Johannesburg in South Africa is a place I conducted research. The Origins Centre Museum at the University of the Witwatersrand is one of a handful of museums anywhere in the world that introduces how hunters and gatherers have lived from prehistory to the present day.