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Food Sharing in Human Societies: Anthropological Perspectives

館外での出版物

2021年12月17日刊行

Nobuhiro KISHIGAMI (岸上伸啓)(著)

Springer
【研究成果】

出版物情報

  • 出版社:Springer
  • ISBN:978-981-16-7809-7
  • 判型:ハードカバー、電子書籍版
  • 頁数:164頁
  • 約30年にわたる食物分配に関する研究の成果を取りまとめたもの

 ※ 価格については販売元でご確認ください。

主題・内容

分配や交換という行動は人類の特徴のひとつである。本書は、北アメリカ極北地域の狩猟民の食物分配を事例として、研究史をふまえつつ他の狩猟採集民社会と比較しながら、人類の食物分配とは何かを検討した著作である。

おすすめのポイント、読者へのメッセージ

食物分配は、困った人を助けるという効果以外に、社会関係の創出や維持、個人間の平等化、我々意識の創出・維持など多面的な効果や機能を併せ持つ実践である。また、時と場所によってその中心的な効果や機能は変化する。「与える」という行動は人類の特徴のひとつであり、人間社会形成の基盤的条件のひとつである。

目次

題目:『人類社会における食物分配』(Food Sharing in Human Societies)

序 (Preface)

目次 (Table of Contents)

第1章 狩猟採集社会における食物分配 (Chapter 1  Food sharing in hunter-gatherer societies)

第2章 イヌイット社会における食物分配:カナダ・ヌナヴィクのアクリヴィク村を事例として
(Chapter 2  Food sharing in the Inuit society: A case study from Akulivik in Nunavik, Canada)

第3章 米国アラスカのウトゥキアグヴィクにおけるイヌピアットの食物分配
(Chapter 3 Food sharing among the Inupiat in Utqiaġvik, Alaska, USA)

第4章 3つの狩猟採集民社会における食物分配の比較
(Chapter 4 Comparing food sharing in three hunter–gatherer societies)

第5章 食物分配:理論的考察
(Chapter 5 Food sharing: Theoretical consideration) 

引用・参照文献(References)

索引 (Index)