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手話が「発音」できなくなる時 言語機能障害からみる話者と社会

館外での出版物

2022年9月8日

石原和・菊澤律子 編

ひつじ書房
【日本財団受託研究成果 他】

出版物情報

主題・内容

「手話は言語である」といわれるようになって久しい。では、手話が「話せなく」なると、どうなるのか?本書では、交通事故で手話が部分的に「発音」できなくなった例をとりあげ、話者、言語学、法律の立場から手話と社会を考える。

おすすめのポイント、読者へのメッセージ

本書は、2013年12月開催のみんぱくセミナー 暮らしの中の言語学「ことばの機能障害と言語学」をもとにしたものです。そのため、専門的な知識がなくても理解できる内容になっています。行政の会見やイベントで手話通訳がつくのが当たり前になってきた現在、改めて手話とその話者を取り巻く社会を考える一助になれば嬉しく思います。

目次

はじめに 「交通事故裁判」と「言語学」
 菊澤律子
第1章 交通事故手話裁判と手話言語
 原大介
第2章 音声言語の構音障害の判定
 藤原百合
第3章 音声言語と手話言語における音韻特性の種類と言語機能障害
 那須川訓也
第4章 機能障害と言語的要素の認識
 市田泰弘
第5章 障害等級認定基準の方法と意味
 籔之内寛
第6章 暮らしの中の言語学「ことばの機能障害と言語学」へのコメント
 スーザン・フィッシャー
第7章 パネルディスカッション
 原大介、藤原百合、那須川訓也、市田泰弘、籔之内寛、スーザン・フィッシャー、菊澤律子
補章 暮らしの中の言語学「ことばの機能障害と言語学」Q&A
おわりにかえて 手話初心者が読む『手話が「発音」できなくなる時』
 石原和
謝辞
参考文献