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かかわりあいの人類学

館外での出版物

2022年3月31日

栗本英世、村橋勲、伊東未来、中川理 編著

大阪大学出版会

出版物情報

主題・内容

フィールドワークの極意と真髄とは何か。「他者」への理解、他者との「共生」に必要な手がかりを探る。

おすすめのポイント、読者へのメッセージ

人類学とはなにかを学ぶことができる教科書として、また、異文化理解・多様な他者との共生を考えるための実践的な入門書として最適の1冊

目次

はじめに(村橋勲)
序章 かかわりあいの人類学の射程他者とかかわること―人類学者の実践から学ぶ(栗本英世)
第Ⅰ部かかわりあいの作法
第1章 社会人になるためのフィールドワーク―人類学の院生がベトナムの農村でかかわりあいの作法を学んだはなし(加藤敦典)
第2章 「かかわりあい」における酒飲み、「かかわりあい」としての酒飲み―中国の「酒の場」から人間関係を考える(賈玉龍)
第3章 理性と感情―ベトナムの漁村における韓国人人類学者の経験から(李俊遠)
第4章 「かかわりあい」を生み出す食事―西ティモールの村と町でともに食べること(森田良成)
第Ⅱ部かかわることのディレンマと矛盾
第5章 しがらみの人類学(椿原敦子)
第6章 人脈を辿って「紛争空間」を渡り歩く―ミャンマー内戦に巻き込まれた人びとの越境的ネットワーク(岡野英之)
第7章 戸惑いの帰趨―観光開発とのかかわりあいから考える(上田達)
第8章 「文化」の収集における協働と葛藤―南スーダンと難民キャンプにおける現地の人びととのかかわりあい(村橋勲)
第Ⅲ部かかわることから生成するもの
第9章 グローバル化する世界においてかかわりあうこと―日本への出稼ぎミャンマー人と私との生活経験の共有しそこない(木村自)
第10章 何気ないかかわりあい―ハラレとヨハネスブルグにおけるフィールドワークの経験から(早川真悠)
第11章 フィールドにおける相互期待の交錯―ソロモン諸島での共同生活から思考する人類学者と現地住民との「かかわりあい」(藤井 真一)
第12章 「体得しない」芸能研究者がフィールドでかかわったこと(竹村嘉晃)
第13章 違う存在になろうとすること―フランスのモン農民とのかかわりあいから(中川理)
終章 不確かな世界で生きること(中川理)
おわりに(伊東未来)