拡張するイメージ──人類学とアートの境界なき探究 ★
館外での出版物

書名 | 拡張するイメージ──人類学とアートの境界なき探究 |
著者名 | 藤田瑞穂・川瀬慈・村津蘭 編 |
出版社 | 亜紀書房 |
発行年月日 | 2023年3月8日 |
判型・体裁 | 四六判・並製 |
頁数 | 404頁 |
ISBN | 978-4-7505-1785-8 |
定価 | 2,970円(税込) |
研究成果 | 共同研究成果: 拡張された場における映像実験プロジェクト(2018-2022) |
主題・内容
イメージをさまざまに表現してきたアート。文化や技術、宗教とそれらに結びついたイメージの多様性を探究してきた人類学。ふたつの交わるところで研究、制作、展示を行う11人の実践に基づく論集。
おすすめのポイント、読者へのメッセージ
《「イメージ」に何ができるのか? 》
ケニアと日本をつなぐ洗濯物、風を可聴化するハープ、コロナ禍を経た展示──。アートと人類学が切り結ぶ場所で、まだ見ぬイメージの可能性を考える11人の、研究、制作、展示をめぐる実践と思考。
目次
はじめに
藤田瑞穂、川瀬慈、村津蘭
第1部 拡張するフィールド
■村津蘭……妖術と人類学の喚起、その拡張
■ふくだぺろ……具象のポリフォニー──音―イメージ知性の特徴とダイアローグ
第2部 隔たりなき表現活動──制作と研究
■西尾美也……生を変容させるアートプロジェクト──《感覚の洗濯》の着想から記録方法まで
■柳沢英輔……エオリアン・ハープの実践を通して再構築される身体と環境の関係性
■鼎談〈西尾美也×柳沢英輔×藤田瑞穂〉……芸術実践と学術研究をつなぐために
第3部 表現と社会──不可能を超えるイメージ
■奥脇嵩大……私は鹿で太陽で、そして私たち──近年の志賀理江子による協働を介したイメージ実践の可能性
■佐藤知久+矢野原佑史……社会性の芸術──映像が媒介する接触と波動について
第4部 映画におけるイメージとその拡張
■金子遊……ゾミアの遊動民──映画『森のムラブリ』をめぐる旅
■小川翔太……証言者の沈黙をめぐる映像作家の表現(コトバ)──映像/イメージ
第5部 イメージの脈動
■藤田瑞穂……パンデミック後のイメージの行方──「静のアーカイブ」から「動的イメージ」へ
■川瀬慈……イメージの吟遊詩人
◆おわりに