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図説 焼畑の民 ―五木村と世界をつなぐ―

館外での出版物

書名 図説 焼畑の民 ―五木村と世界をつなぐ―
著者名 池谷和信(編)
出版社 発行:千里文化財団
発行年月日 2023年3月31日
判型・体裁 B5判
頁数 48頁
ISBN 978-4-915606-85-4
定価 880円(税込)
研究 人間文化研究機構・北東アジア地域研究成果:
20世紀中期以降における焼畑と熱帯林の変容メカニズムの地域間比較研究

主題・内容

焼畑農耕は、森や原野に火入れをするために森林を破壊する行為としてみられがちである。しかしながら、それは真実であろうか。焼畑放棄後の土地での山菜やタケノコ採集や狩猟にも注目して、「焼畑の民」の暮らしの全体像に迫る。

おすすめのポイント、読者へのメッセージ

焼畑は、古くて消えつつある農耕とみられているが、水田稲作がモンスーンアジアを代表する生業である一方で、熱帯を中心として今なお人類の食料獲得手段の一つである。本書では、焼畑の過去と現在を中心としながらも未来にとっての焼畑の役割を展望する。

目次

はじめに

焼畑の民とは
生業複合/森と人

終焉にむかう焼畑の村の記録
くらし/焼畑/作物
コラム 佐々木高明と五木村

受け継がれる焼畑の文化
焼畑の伝統を残す家/コラム 焼畑の記憶とともに生きる
木おろし竿/コラム 木おろし竿を使った最後の人
つくり続ける作物
焼畑耕作の道具/コラム 焼畑から造林へ
狩猟と採集/養蜂と漁撈
雑穀と儀礼/焼畑と山の神

村の歩みと焼畑
縄文から弥生へ/山の弥生人
中世から近世へ/コラム 山茶の流通
九州山地の木おろし文化/コラム 木製の木おろし竿
焼畑の村と神楽/近代の変容

五木村から世界へ
日本列島の焼畑
モンスーン・アジアの焼畑-ラオスを中心として
世界の焼畑

現代社会と焼畑
焼畑の持続可能性
地産地消の物産品/学校教育と焼畑
日本列島の文化の多様性/コラム 太鼓踊りと久連子鶏

参考文献

おわりに