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道を歩けば、神話——ベトナム・ラオス つながりの民族誌

館外での出版物

書名 道を歩けば、神話——ベトナム・ラオス つながりの民族誌
著者名 樫永真佐夫
出版社 左右社
発行年月日 2023年11月17日
判型・体裁 12.8 x 2.05 x 18.8 cm
頁数 312頁
ISBN 4865283927
定価 2,750円(税込)

主題・内容

ベトナムのハノイからラオスのルアンナムターまで、民族の「はじまり」の伝承地をめぐる旅行記。民族雑居地域における歴史・社会・文化を、四半世紀におよぶ現地調査の経験から語る。

おすすめのポイント、読者へのメッセージ

現地の神話・物語・ウワサ話、筆者の体験や現地とのつながりが語られます。装丁にフィールドノートの写真が使われているように、人類学者のフィールドワークの雰囲気も伝わることでしょう。興味に任せて途中から読み始めてもついていける内容ですし、筆者直筆のイラストも豊富なので、ベトナムとラオスを旅行、あるいはフィールドワークする気分に浸っていただけるのではないでしょうか。


文化人類学者のベトナム・ラオス紀行。
「ラオスに連れて行ってもらえませんか?」
友人S氏に頼まれて、文化人類学者はベトナム・ラオス800キロの旅に出た。
「はじまり」の地をめぐって見えてきた、民族や“くに”の「つながり」とは?
少数民族たちが独自に築いたもの、国の危機につくり出された英雄や神話、外部者たちとの交流により新たに根づいた文化などを、二国の歴史とともにたどる。
黒タイの魔女、叩き上げのアウトサイダー研究者、現地の文化プロデューサー……
国家も民族もない、神話が現実の一部だった時代、そこに生きた懐かしき人々の記憶をたどって。

目次

プロローグ

1 ハノイの日本人

2 千年の都ハノイ

3 ベトナム四千年の歴史

4 「はじまり」のプロデュース

5 天空のア・フウ少年

6 行ったり来たり、精霊たち

7 神話の里ナーノイ村

8 ディエンビエンフーのウワサ

9 ひょうたんから人、人のワキにカメのうんち

10 ゴム林とクワ畑

11 声の文化を生きる

エピローグ

あとがき

巻末注・参考文献・年表・民族イメージファイル