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コトバをみるとヒトがわかる!

言語データから祖先の移動経緯がわかる
フィジー・ガンダウ島で菊澤撮影 2019年3月

研究者 菊澤律子 KIKUSAWA Ritsuko
研究分野 言語学(言語類型論、歴史言語学、バイモーダル対照言語学)
研究地域
(調査地)
フィジー、マダガスカルを含む太平洋全般

私の研究

フィジー語の約300におよぶ諸方言がどのように発達したのか、言語変化の分析をヒトの移動・モノの移動・文化接触と関連づけながら進めています。また、ITやAI技術を活かした言語研究への第一歩として、統計学者や地理学者を含む国際チームで、地理情報システム(GIS)に言語データを搭載する手法の開発を進めています。地点を軸にすることで、言語データを非言語データと統合することができるようになり、これまで手で行っていた作業を効率化できるだけでなく、より客観的なエビデンスの提示が可能になると考えています。

言語情報を汎用性のある形でGISデータ化するためには、様々な分野の専門家による検討が必要です。

GISを使った言語データ分析の一例。

本プロジェクトは南太平洋大学のニュースレターなどでも大きくとりあげられています。

一緒に研究している人:アボロニア・タマタ(Ph.D.)

菊澤律子教授は、言語学者として高く評価されており、長年フィジーの島々を訪れて研究プロジェクトに取り組んでいます。そのうち、現在進んでいるFIJI GISプロジェクトは、言語的変異を説明しうる歴史言語学、地理的、社会的要因を対象としており、研究者だけでなく、フィジーの様々な方言の話者にとっても刺激的で価値のあるテーマとなっています。私にとって信頼できる同僚であり、友人であり、また、現地の家族や島のコミュニティの一員でもあります。
アボロニア・タマタ(Ph.D.)(日本語訳)

Professor Ritsuko KIKUSAWA is a highly esteemed linguist who for years has frequented our Fijian islands to undertake research projects. Kikusawa’s FIJI GIS project considers historical linguistics, geographical, and social factors that could account for linguistic variations which makes the topic both stimulating and relevant not only to researchers but also to the speakers of the communalects. She has become a trusted colleague, friend, and a part of our families and island communities.–Apolonia Tamata, Ph.D.