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女神や魔女からみる21世紀の「宗教」

グラストンベリー・トール-町の外れの丘は歴史と神秘の宝庫です
(2010年10月9日)

研究者 河西瑛里子 KAWANISHI Eriko
研究分野 文化人類学、宗教学、ペイガン研究
研究地域
(調査地)
イギリス サマーセット州 グラストンベリー

私の研究

グラストンベリーは、イギリスの南西部に位置する、緑の綺麗な田舎町で、イエス・キリストやアーサー王に関係する伝説で知られています。現在ではスピリチュアル雑貨店やワークショップであふれかえり、キリスト教到来以前の信仰に基づき創られたペイガニズムが盛んです。その中でも私は研究対象として魔女術、女神信仰、ドルイド教などにかかわってきました。他に、タロット、パワースポット、アニメの聖地巡礼、スピリチュアリズムなどにも関心があります。ちょっとマイナーな宗教(っぽい現象)が、現代の人々を魅了している様子と背景を知ることに、いつもわくわくしています。

女神カンファレンス-女性性を称える夏の風物詩も1996年から続いています(2006年8月3日)

女神カンファレンス-女性性を称える夏の風物詩も1996年から続いています
(2006年8月3日)

魔女の自宅の祭壇-女神と男神、地(北)、風(東)、火(南)、水(西)は何で表されているでしょう?(2017年6月12日)

魔女の自宅の祭壇-女神と男神、地(北)、風(東)、火(南)、水(西)は何で表されているでしょう?(2017年6月12日)

キリストの血を埋めたら湧き出たという聖杯の泉の水は赤っぽいです-鉄分多め(2017年6月28日)

キリストの血を埋めたら湧き出たという聖杯の泉の水は赤っぽいです-鉄分多め
(2017年6月28日)

一緒に研究している人:マリオン・ボウマン教授(英国オープン大学)

瑛里子さんが修士課程の学生として初めてグラストンベリーに来た2005年に「ゲスト指導教官」を務めて以来、彼女と親しくしていることを嬉しく思います。瑛里子さんのエネルギーと熱意にはいつも感心し、楽しんできました。彼女は優れたフィールドワーカーであり、私たちはグラストンベリーの万華鏡のようなスピリチュアリティの多くのトレンドを共に追いかけ、ノートを見比べてきました。同じ場所での長期にわたる調査から学ぶことは多いです。イギリスにおけるスピリチュアリズムと霊媒という瑛里子さんの最新の研究プロジェクトが、私たちが学術的関心を共有する、もう一つの分野であることを喜ばしく思います。
マリオン・ボウマン教授(英国オープン大学)(日本語訳)

I have had the pleasure of knowing Eriko since I was her ‘guest supervisor’ when she first came to Glastonbury as MA student in 2005. Our professional and personal associations have continued ever since then. I have always admired and enjoyed Eriko’s great energy and enthusiasm. She is an excellent fieldworker and together we have followed and compared notes on many trends in Glastonbury’s kaleidoscopic spirituality. There is much to be learned from long term research in the same location. I’m delighted that Eriko’s latest research project on Spiritualism and Mediumship in the UK is another area in which we have shared academic interests.
Marion Bowman (Professor of Vernacular Religion, The Open University, Milton Keynes, UK)