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子どもたちの文化史――玩具にみる日本の近代

館外での出版物

2019年3月31日刊行

是澤 博昭、日高真吾(編)

臨川書店
【共同研究成果/基幹研究成果】

出版物情報

主題・内容

本書は、大阪府から国立民族学博物館に寄贈された大阪府指定文化財の通称「時代玩具コレクション」ベースに近代以降の日本の子ども観の諸相をジェンダー、児童文学史、教育史などの観点から考察したものである。

おすすめのポイント(読者へのメッセージなど)

西洋からの影響を受けながら成立した日本の子ども観の変遷を明治、大正、昭和、そして現代へと、児童文学史、教育史、民俗学の観点から多角的に論じています。本書を通じて、子どもに対する大人の責任、社会の責任をあらためて感じていただければと思います。

目次

序 論

・・・・・是澤博昭

第一部 「時代玩具コレクション」の概要と背景

「時代玩具コレクション」の整理と活用 ・・・・・日高真吾
紙製玩具にみる日本の近代――メンコに映る一九三〇年代の諸相 ・・・・・是澤博昭
「時代玩具コレクション」に含まれる文献資料の役割 ・・・・・稲葉千容

第二部 玩具と子ども

少女向け玩具から見たジェンダー――ぬり絵の事例を中心に ・・・・・神野由紀
子ども向け絵双六にみる物語の世界――子どもと昔話の接点を探る ・・・・・是澤優子
近代日本における「保育用品」の広がり ・・・・・小山みずえ
国家行事と子どもの節句 ・・・・・山田慎也
玩具と工芸性――「伝統」と「用」、そして、うつわのある玩具から ・・・・・濱田琢司

第三部 くらしのなかの玩具――縁日・駄菓子・遊びの工夫

江戸東京の縁日商人と玩具 ・・・・・亀川泰照
日本におけるくじ文化の定着と展開――十九~二十世紀を中心に ・・・・・滝口正哉
「うつしえ」から「シール」へ――「貼る」快楽をめぐって ・・・・・森下みさ子
商品玩具・紙メンコを巡る子どもの世界――受容と創造 ・・・・・内田幸彦

おわりに

・・・・・日高真吾