Select Language

イラン現代史——イスラーム革命から核問題、対イスラエル戦争まで

館外での出版物

書名 イラン現代史——イスラーム革命から核問題、対イスラエル戦争まで
著者名 黒田賢治(著)
出版社 中央公論新社
発行年月日 2025年11月20日
判型・体裁 新書判
頁数 288頁
ISBN 978-4-12-102882-2
定価 1,155円(税込)
研究成果 NIHU地域研究プロジェクト成果:
現代中東地域研究グローバル地中海地域研究

主題・内容

1979年のイラン革命で建国されたイラン・イスラーム共和国。本書は混迷を極める中東情勢の中、イランはどこへ向かうのかを、革命以後のイランの軌跡を政治・経済・社会・宗教の側面から迫る。

おすすめのポイント、読者へのメッセージ

近年中東情勢で耳目を集めるイランについて、現体制の政治・経済・社会・国際関係を踏まえながら2025年7月までの概要が理解できます。

目次

はじめに
1 パフラヴィー朝の成立と近代国家への道
2 モハンマド=レザー・シャーの専制政治と白色革命
3 反王政運動と王の国外退去
コラム① 在外イラン人学生の運動

序 章 近代国家建設と東西冷戦構造
1 ホメイニー師の帰還と革命の達成
2 バーザルガーン暫定政府と憲法制定
3 イスラーム共和国体制と大統領選挙
コラム② 反西洋とファストフード

第1章 ホメイニー体制と革命勢力の角逐
1 押しつけられた戦争と「法学者の統治」
2 広がる戦火と「コントラ事件」
3 戦争の終結と新たな体制の模索 
コラム③ 亡命者とテヘランゼルス

第2章 イラン・イラク戦争とイスラーム共和体制
1 新体制と戦後復興 ラフサンジャーニー政権(一九八九〜九七)
2 体制の変容と政治的自由 ハータミー政権(一九九七〜二〇〇五)
3 体制の問い直しと宗教実践の多義性
コラム④ レスリングとサッカー

第3章 ハーメネイー体制と政治的自由
1 国際関係の緊張とアフマディーネジャード政権(二〇〇五〜一三)
2 国際的孤立と「緑の運動」
3 市民生活の変容と核開発問題
コラム⑤ 科学者と頭脳流出

第4章 新保守派の台頭と「緑の運動」
1 革命防衛隊の社会への浸透
2 革命防衛隊とロウハーニー政権(二〇一三〜二一)
3 核問題の解決と中東情勢の変化
コラム⑥ 日本とイランの国交一〇〇年

第5章 防衛戦略と核問題
1 ライースィー政権(二〇二一〜二四年)への期待と終焉
2 急変する国際情勢とペゼシュキヤーン政権の発足
3 イスラーム共和体制の未来

終 章 暗雲垂れ込めるイスラーム共和体制の未来

あとがき