黒田賢治
スタッフの紹介
黒田賢治(クロダ ケンジ)
グローバル現象研究部・助教
専門分野 | 文化人類学、中東地域研究、イスラーム地域研究 |
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各個研究 | 現代イランの宗教‐政治の人類学的研究 |
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- 略歴
- 詳細
略歴
2011年3月京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。日本学術振興会特別研究員PD、広島大学大学院総合科学研究科研究員などを経て、2016年4月より現職
専門分野
文化人類学、中東地域研究、イスラーム地域研究
研究のキーワード
宗教、イスラーム、シーア派、イラン、中東、政治、記憶、近代日本
現在の研究課題
- イランにおける集団記憶の保存と忘却
- 近代日本における中東認識
- 現代イランの手工芸産業と観光政策
所属学会
日本中東学会、日本文化人類学会、「宗教と社会」学会、京都ユダヤ思想学会、 International Union of Anthropological and Ethnological Sciences
主要業績
編著
2019 | Research Source Guide for Museums in the Middle East: Islamic Republic of Iran. Osaka: Center for Modern Middle Eastern Studies at the National Museum of Ethnology. (edited with Tetsuo NISHIO) |
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2018 | 『「サトコとナダ」から考えるイスラム入門――ムスリムの生活・文化・歴史』東京、星海社(椿原敦子と共著) |
2018 | 『大学生・社会人のためのイスラーム講座』京都、ナカニシヤ出版(小杉泰・二ツ山達朗と共編著) |
2015 | 『イランにおける宗教と社会――現代シーア派の実相』京都、ナカニシヤ出版. |
論文
2017 | “Pioneering Iranian Studies in Meiji Japan: Between Modern Academia and International Strategy”, Iranian Studies vol.50(5): 651-670. |
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館外活動(大学教育、社会活動等)
Lit Verlag Editorial Board of “Iranian and Persian Gulf Studies”
関西大学非常勤講師
代表者を務めた研究・プロジェクト
- 科学研究費補助金 若手研究「現代イランにおける長期的紛争介入構造をめぐる殉教概念の変容と政治言説化の研究」(2018年4月~)
- 科学研究費補助金 若手研究B「現代イランにおける東洋的身体技法の実践とイスラーム的転回をめぐる人類学的研究」(2014年4月~2017年3月)
- 科学研究費補助金 研究成果公開促進費(学術図書)「イランにおける宗教と国家」(2014年4月~2015年3月)
- 科学研究費補助金(特別研究員奨励費)「グローバル化時代に対応するイランの国際戦略とシーア派法学ネットワークの動態分析」(2012年4月~2015年3月)
- 科学研究費補助金(特別研究員奨励費)「イラン・イスラーム体制下における法学者政治の研究」(2008年4月~2011年3月)
詳細
経歴詳細
学歴
- 北海道大学文学部人文科学科(2005年 卒業)
- 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程(五年一貫制)(2011年 修了)
職歴
- 日本学術振興会特別研究員DC(2008.4-2011.3)
- 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科科研研究員(2011.4-2012.3)
- 日本学術振興会特別研究員PD(2012.4-2015.3)
- 立命館大学国際関係学部非常勤講師(2012.10-2017.3/後期のみ)
- 高知大学人文学部非常勤講師(2014年度後期・2015年前期集中講義)
- 株式会社プロスパー・コーポレーション契約社員(2015.4-2016.3)
- 広島大学大学院総合科学研究科研究員(2015.4-2016.3)
- 摂南大学外国語学部非常勤講師(2015.4-2015.9)
- 株式会社紀伊國屋書店契約社員(2015.5-2016.3)
- 龍谷大学国際学部非常勤講師(2019.4-2019.9)
学位
- 学士(文学)(北海道大学 2005年)
- 博士(地域研究)(京都大学 2011年)
研究詳細
現代イランの社会、特に1979年の革命後の国家構造や政治変容について、日常の市民生活に焦点を当てた調査研究を行っています。日々の対面的な関係で行われる所作が、支配構造を存続させながらも構造自体を徐々に変容させていく点について、実証的な研究を行っています。
業績詳細
編著
2019 | Research Source Guide for Museums in the Middle East: Islamic Republic of Iran. Osaka: Center for Modern Middle Eastern Studies at the National Museum of Ethnology. (edited with Tetsuo NISHIO) |
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2018 | 『「サトコとナダ」から考えるイスラム入門―――ムスリムの生活・文化・歴史』東京、星海社(椿原敦子と共著) |
2018 | 『大学生・社会人のためのイスラーム講座』京都、ナカニシヤ出版(小杉泰・二ツ山達朗と共編著) |
2015 | 『イランにおける宗教と社会――現代シーア派の実相』京都、ナカニシヤ出版. |
論文・分担執筆(学術書)
2017 | “Pioneering Iranian Studies in Meiji Japan: Between Modern Academia and International Strategy”, Iranian Studies, vol.50(5): 651-670. |
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2017 | 「『法学者の統治』体制における政治勢力としての法学者の行方―第12期イラン大統領選挙をてがかりに」『中東研究』530号、70-82頁. |
2016 | “Migration and Reconfiguration of Religious Rituals: The Case of Iranians in Southern California”, in Hans-Georg Soeffner and Darius Zifonun eds., Ritual Change and Social Transformation in Migrant Societies, pp.75-96, New York: Peter Lang. (co-authored by Atsuko TSUBAKIHARA) |
2015 | “Between Traditional Education System And Iranian ‘New Tradition’: New Phase Of “Export Of Revolution” in Contemporary Shi‘ism”, Asian Studies International Journal, vol.1(1): 29-35. |
2014 | 「UAE女性と私たち-グローバル化と新たな支配構造の生成をめぐって」福原裕二・吉村慎太郎編『』新水社、101-118頁. |
2013 | 「近代国家としてのイラン・イスラーム共和国: 生命(いのち)をめぐる法-道徳関係を中心に」小杉泰編『環インド洋地域における宗教復興・テクノロジー・生命倫理』、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属イスラーム地域研究センター・京都大学現代インド研究センター、193-201頁. |
2011 | 「12イマーム・シーア派における法学知と聖性をめぐる現代イラン的展開」『イラン研究』第7巻、179-201頁. |
2010 | 「ハーメネイー指導体制下における法学界支配の構造――ホウゼの運営組織改革と奨学金制度を中心に」『日本中東学会年報』第26巻1号、75-97頁. |
2010 | 「ハーメネイー体制下における法学権威と学知システムの変容――国家による宗教制度への政治的影響力をめぐる考察」『アジア・アフリカ地域研究』第10巻1号、13-34頁. |
2008 | 「近現代12イマーム派法学者の肖像――イラン・イラクにおける法学者の修学過程」『イスラーム世界研究』第2巻1号、183-202頁. |
その他
2017 | 「ブックレビュー:八木久美子著『慈悲深き神の食卓―イスラムを「食」からみる』」『宗教と社会』、23号、 210頁. |
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2017 | 「○○してみました世界のフィールド――英霊の記憶保存」『月刊みんぱく』、第41巻5号、10-11頁. |
2016 | 「ブックレビュー:小杉泰著『9.11以後のイスラーム政治』」『宗教と社会』、22号、157頁. |
2016 | 「書評:桜井啓子『イランの宗教教育戦略 : グローバル化と留学生』」『イスラーム世界研究』、第9巻、 376-377頁. |
2016 | 「新刊紹介 Keiko Sakurai, Masooda Bano (eds.) Shaping Global Islamic Discourses: The Role of al-Azhar, al-Medina and al-Mustafa. Edinburgh University Press, 2015」『イスラーム地域研究ジャーナル』第8巻、167頁. |
2016 | Maryanne Cline Horowitz編『スクリブナー思想史大事典』スクリブナー思想史大事典翻訳編集委員会訳、丸善出版(分担訳出) |
2013 | 岩波書店辞典編集部編『岩波世界人名大辞典』、岩波書店(「カーズィム、ムーサー」ほか7項目執筆) |
2012 | 「現代イランにおけるイスラーム国家と法学界の研究 : イスラーム指導体制下の宗教と政治をめぐって(中東研究博士論文要旨) 」『日本中東学会年報』第28巻、159-163頁. |
2011 | |
2011 | 「プラクティカル研究情報 イラン・イスラーム共和国書店案内――コム編」『イスラーム世界研究』第4巻1号、643-655頁. |
2009 | Games to get Hegemony in Iranian Politics : Participation of Islamic Jurists after the Revolution, (Kyoto Working Papers on Area Studies: G-COE Series 57) Kyoto: Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University. |
2009 | 「万国津々浦々:マルジャエ・タグリード、奇跡を起こす」『月刊みんぱく』第33巻3号 |
2007 | 「革命イランにおける政教関係の再考――ハウザの教育機能と政治・社会的関与」『イスラーム世界研究』 第1巻2号、333-352頁. |
2007 | 「書評 Liyakat N. Takim. The Heirs of the Prophet: Charisma and Religious Authority in Shi’ite Islam」『イスラーム世界研究』第1巻1号、250-252頁. |
口頭発表
2019 | 「情動の政治と個人の変容――イランにおける帰還民兵の事例から」日本文化人類学会第53回研究大会、2019年6月2日、東北大学川内キャンパス. |
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2019 | 「再発見/消費される伝統と手工芸産業の展開――みんぱく『グラック・コレクション』の追跡調査を手がかりに」2018年度第38回イラン研究会、2019年3月31日、東京外国語大学多摩キャンパス. |
2019 | “Introduction to MINPAKU and the Center for Modern Middle East Studies”, International Symposium “Perspective on Material Culture and Middle Eastern Turn”, March 10, 2019, National Museum of Iran (Tehran, Iran). |
2019 | “Farhag va Motale’at khavar Miyane Modern” , March 10, 2019, Tehran Campus at the Islamic Azad University (Tehran, Iran). |
2018 | 「コスモポリタン都市に生きるシーア派ムスリムとコミュニティ形成:「ムンバイ」におけるイラン系住人を中心に」2018年度MINDAS「社会変動と親密圏」班第1回研究会、2018年12月22日、国立民族学博物館. |
2018 | 「聖地の物質性:現代イランにおける工芸と「伝統」に関する研究」第10回日本・イラク学術合同会議 「日本とイラクの教育制度:比較の視座から」、2018年11月18日、早稲田大学. |
2018 | 「イランにおける博物館の成り立ちと2000年代以降の発展」第13回 現代中東地域研究レクチャーシリーズ/現代中東地域研究国立民族学博物館拠点「文化遺産とミュージアム」研究班研究会、2018年6月13日、国立民族学博物館. |
2018 | 「1396年抗議運動/騒乱にみられるイランの国家-社会関係の変容」「笹川平和財団主催 中東情勢研究会 イランにおける抗議運動」、2018年1月30日、笹川平和財団. |
2018 | 「イランにおける身体文化の現代的展開ーズールハーネから空手道場へ」第51回関西イラン研究会 2018年1月27日、大阪大学箕尾キャンパス. |
2017 | “Training Body for the Hidden Imam: the Creation of an Alternative Public Space and Indigenized Karate Culture in Contemporary Iran” 10th International Convention of Asia Scholars, July 20, 2017, Chiang Mai International Exhibition and Convention Centre (Chiang Mai, Thailand). |
2017 | 「近代日本のイランをめぐる知的系譜と権力構造: 明治期日本の『イラン研究』をてがかりに」、第6回現代中東地域研究レクチャーシリーズ、2017年5月26日、国立民族学博物館. |
2016 | “Praying to God and Playing Karate: A Study on Indigenization of Japanese Sports in Contemporary Iran” International Workshop “Global Flow of Cultural Knowledge and their Afterlives: Between Japan and the Middle East”, December 18, 2016, National Museum of Ethnology (Osaka, Japan) |
2016 | “Towseʻe-ye Ertebāṭāt-e Tārīkhī beyn-e Īrān va Jāpon dar Avāyel-e Dowre-ye Modern: Īrānshenāsī dar Jāpon”, Anjomān-e ʻElmī-ye Dāneshgāh-e Eṣfahān, September 26, 2016. University of Isfahan (Isfahan, Iran) |