近代日本におけるイスラームの転回:漂泊する知の考古学
館外での出版物

| 書名 | 近代日本におけるイスラームの転回:漂泊する知の考古学 |
| 著者名 | 黒田賢治(著) |
| 出版社 | 春風社 |
| 発行年月日 | 2025年12月20日 |
| 判型・体裁 | 四六A5判上並製 |
| 頁数 | 336頁 |
| ISBN | 9784868160700 |
| 定価 | 4,730円(税込) |
| 研究成果 | 人間文化研究機構 グローバル地中海地域研究、東ユーラシア地域研究成果 |
主題・内容
西洋と中国という経路によってもたらされ、仏教やアジア主義といったフィルターを通して変容し、やがてその一部は忘れ去られていった大正初期までの日本におけるイスラームの知の系譜を掘り起こした。
おすすめのポイント、読者へのメッセージ
内容は専門的ですが、前近代も含め日本とイスラームとの接触の歴史や近代日本のイスラームをめぐる研究状況の概要も示しており、初学者や一般の読者にも理解していただけると思います。日本に暮らすイスラーム教徒も増えているなか、日本の歴史におけるイスラームの存在について見つめ直してみませんか。
目次
序章
第一章 イスラームの発見とサムライたちの教養
第二章 幕末日本におけるイスラームとの邂逅——文久遣欧使節団の記述より
第三章 西洋への眼差しのなかのイスラーム
第四章 明治日本のイスラーム――外来知識の咀嚼と帝国の戦略
第五章 翻訳時代のムハンマドの小伝と知の共鳴
第六章 明治期後期のイスラームをめぐる知の展開と系譜――ムハンマドの伝記とその資料
第六章補論 聖典クルアーン研究の先駆者藤田季荘
第七章 1907年の中島裁之の世界旅行と「メッカ」視察談——日本初のマッカ訪問者をめぐって
第八章 近代日本とイスラーム世界の関係再考――大正三年巡礼船事業を中心に
終章
あとがき
参考文献
索引
