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南アジアのポリフォニー民謡に関する音楽民族学研究:インド・マニプル州ナガを中心に(2020-2024)

科学研究費助成事業による研究プロジェクト|基盤研究(C)

代表者 岡田恵美

目的・内容

インド北東部ナガランド州とマニプル州には,モンゴロイド系の山岳民族ナガが暮らす。その居住区は第二次世界大戦中にはインパール作戦の戦地となり,戦後は独立闘争が激化し,インド軍による軍事弾圧はナガ社会を半世紀以上苦しめた。2011年に両州への外国人の入域規制が緩和されたことを契機にナガランド州で調査を実施したところ,南アジアにおいて極めて稀少な合唱様式の民謡が伝承されていることが明らかとなった。
本研究では第一に,マニプル州に暮らすナガの民謡の音楽的構造や社会文化的脈絡を調査・分析し,ナガ社会における歌の機能と協働性について解明することを目的とする。ナガが多数派を占めるナガランド州では,近年は民謡に対する再評価や,音楽を媒介にローカリティが再生産される様相が顕著である。本研究では両州の比較を視野に入れながら,民謡の伝承状況や歌唱文化に対する世代間の意識を明らかにすることを第二の目的とする。

活動内容

KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)
「南アジアのポリフォニー民謡に関する音楽民族学研究:インド・マニプル州ナガを中心に」(課題番号20K00130)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20K00130