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チベットの宗教基層におけるモノと聖性の動態に関する国際共同調査研究(2020-2024)

科学研究費助成事業による研究プロジェクト|国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))

代表者 長野泰彦

目的・内容

本研究は儀礼・憑依・呪物や儀礼具などを通じてチベットの宗教実践の有り様を参与観察し、そこに働くモノ(マテリアル性)と聖性を軸にチベットの宗教文化基層に通底するものは何かを明らかにすることを目的とする。チベットの宗教文化の内、仏教に関する教義、哲学、認識論、図像表象にかかる研究は高度に洗練されてきたが、人々の信仰の基底をなす普遍的特徴や教学・憑依・儀礼において用いられる具体的なモノへのアプローチや解釈は僅少である。本研究では、チベット仏教・ポン教・民間習俗での儀礼と憑依、並びに儀礼具や護符などの呪物に注目し、一般の人々の目線に立って、その内容・意味の記述と文献学的裏付けを行い、そこに働くモノと聖性の動態とその現代的意味を描出したい。文化人類学、宗教学、チベット学、図像学の方法論、及び、現地調査と文献学という異なる手法を組み合わせつつ、中国・中央民族大学の才譲太教授との協働で調査研究を行う。

活動内容

KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)
「チベットの宗教基層におけるモノと聖性の動態に関する国際共同調査研究」(課題番号20KK0021)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20KK0021