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時空間を融合する:GISと数理モデルを用いた新たな言語変化へのアプローチ(2018-2024)

科学研究費助成事業による研究プロジェクト|国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))

菊澤律子

目的・内容

フィジー語諸方言の大規模データ(約300方言、約5800語)を対象とし、言語の時間的な変化と空間的な伝播との関係を解明する。また、その結果と非言語情報(地形や地点間の移動距離など)との相関を検証し、言語変化をヒトの移動やモノのやりとりなどの人間の活動と関連付けて包括的にとらえる。
フィジー語諸方言の発達史としては、時系列変化を反映する直線的な分岐モデルと空間拡散を反映する方言鎖の存在が提唱されているが、これらを比較し統合する手法はない。ここでは、地理上の位置を言語変化の交叉点とみなし、地理情報システム(GIS)を用いて時空間の両側面を関連付け、具体的な発達過程を解明する。研究を進める中で方法論を確立し、他言語データへの応用を目指す。データの解釈、GIS応用のためには、南太平洋大学(フィジー)とマシー大学(ニュージーランド)と協業、言語学、統計学、地理学、文化人類学のチームで研究を進める。

活動内容

KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)
「時空間を融合する:GISと数理モデルを用いた新たな言語変化へのアプローチ」(課題番号18KK0012)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18KK0012