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インド西部の地方都市における宗教実践とローカリティ形成に関する人類学的研究(2019-2024)

科学研究費助成事業による研究プロジェクト|基盤研究(C)

三尾稔

目的・内容

インドの地方都市はグローバル化の新たなフロンティアとなり、伝統的なネイバーフッド(身体の近傍に広がる実体的地理的空間)は変容しつつある。しかし、宗教実践に根差したローカリティ(対面的な社会関係に基づいて経験される生のあり方)を瞥見してみると、住民はネイバーフッドとローカリティを切断させることなく、独自の文化を維持しているように思われる。これは従来のグローバル化論の予想とは異なっており、それがインド社会の持続性の基盤となっていることが予想される。
本研究では、研究代表の調査研究の実績のあるインド西部の地方都市(ラージャスターン州ウダイプル市)を具体的事例として取り上げ、同市固有の神の寺院を核とした宗教実践とそれを支える人びとの社会関係の動態を社会人類学的手法によって調査し、グローバル化のもとでのインドの地方都市のローカリティの持続と変容の特徴の解明に貢献することを目ざす。

活動内容

KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)
「インド西部の地方都市における宗教実践とローカリティ形成に関する人類学的研究」(課題番号19K01217)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K01217