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日本語と日本手話のバイリンガル児の言語使用に関する質的調査(2020-2024)

科学研究費助成事業による研究プロジェクト|基盤研究(C)

平英司

★2024年4月1日転入

目的・内容

研究の概要

本研究の目的は、ろう児を手話で育てる家庭(特にろう児の兄弟姉妹にあたる聴児)の言語使用の状況を明らかにすることである。
ろう児の約9割が聞こえる親のもとに生まれてくると言われ、ろう児を手話で育てる家庭の大半が手話と日本語のバイリンガル家庭と言える。その家庭に聞こえる兄弟姉妹がいる場合、2つの言語能力の差のいかんを問わず、手話と日本語という2つの言語環境の中で育つバイリンガル、バイモーダル児となり会話において手話と日本語とを用いる。本研究では、これまで10年間収集してきた5家庭の手話と日本語のバイリンガル家庭における7名のバイモーダル児を中心に家庭内の会話をデータベース化し、質的に分析をする。

研究の目的

本研究の目的は、ろう児を手話で育てる家庭における言語使用の状況を明らかにすることである。近年、ろう児のいる家庭では、手話による子育てが注目されるようになってきた。
ろう児の約9割が聞こえる親のもとから生まれてくると言われており、ろう児を手話で育てる家庭の大半が、手話と日本語のバイリンガル家庭と言える。
そのような家庭に聞こえる兄弟姉妹がいる場合、その子は、2つの言語能力の差のいかんを問わず、手話と日本語という2つの言語環境の中で育つバイリンガル、バイモーダル児となる。
バイリンガル、バイモーダル児は家庭内で2つの言語をどのように使い分け(コードスイッチ)ているのであろうか。国際結婚家庭児など2つの音声言語を有するバイリンガル児との言語使用の同異はどのようなものだろうか。
本研究では、手話と日本語のバイリンガル家庭における家庭内の会話を質的に分析をすることで、バイモーダルという現象の実態にせまる。

活動内容

KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)
「日本語と日本手話のバイリンガル児の言語使用に関する質的調査」(課題番号20K00559)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20K00559