北海道南西部の民俗芸能に関わる民俗文化財の活用と継承に向けての基礎的研究(2022-2024)
科学研究費助成事業による研究プロジェクト|基盤研究(C)
舟山直治
★2024年4月1日転入
目的・内容
研究の概要
北海道南西部の民俗芸能伝承保存会計65団体を対象に、活動状況の実態を記録し、情報として管理・活用するためのあり方を究明したいと考 える。あわせて、同地域において2020年度からのコロナ禍の影響で活動停止を余儀なくされた民俗芸能の把握と再開に至る状況を記録し、デジタルデータとして公開することを前提に資料化し、伝承保存会、関係市町村教育委員会、道立博物館の3者間で管理・保管する。
研究の目的
本研究は、北海道緊急民俗芸能調査で示された民俗芸能総数261件の約25%あたる65件が集中している北海道南西部の伝承保存会を対象に、 それぞれの活動状況の実態を明らかにすることを目的としている。なかでも活動停止状態にある伝承保存会13団体の実態把握とそれぞれが保管している有形・無形文化財を記録するとともに、デジタルデータとして公開することを前提に資料化し、管理・保管するものである。さらに、コロナ禍で活動を停止していた民俗芸能の把握と再開に至る状況を記録する。
具体的には、活動停止中の伝承保存会を含めて北海道南西部で伝承されている民俗芸能について、それぞれの民俗芸能関係資料の散逸を防ぐ ため、情報の記録化と活用に向けたデータの保管体制のあり方について検討する。最終的には、少子高齢社会における持続可能な民俗芸能の伝 承と活用に資するため、集積したデジタル情報の公開システムを構築する。
活動内容
KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)
「北海道南西部の民俗芸能に関わる民俗文化財の活用と継承に向けての基礎的研究」(課題番号22K01105)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-22K01105