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民族紛争下のソロモン諸島におけるキリバス系移民の避難実態と生存戦略の研究(2024ー2026)

科学研究費助成事業による研究プロジェクト|若手研究

藤井真一

目的・内容

研究の概要

本研究は、20世紀末にソロモン諸島で生じた武力紛争において、国内マイノリティであるキリバス系移民がいかなる生存戦略を採ったのかを解明するものである。
越境的な移動の増加に伴って集団間の摩擦や軋轢が現出している中で、共生という課題への関心が高まりを見せている。本研究では、武力紛争の当事者や主流社会の構成員ではなく、紛争に巻き込まれて避難を余儀なくされながら、主流社会からの支援も十分に与えられてこなかった国内マイノリティ(移民集団)を対象として分析する。これにより、紛争下におけるマイノリティ集団の生活実態と生存戦略を明らかにしつつ、紛争現象の多角的・包括的な理解に資することを目指す。

研究の目的

本研究の目的は、ソロモン諸島の「民族紛争」のより多角的で包括的な理解に向けて、紛争状況下におけるキリバス系移民の避難実態と生存戦略を解明することである。
そのために、(A)武力紛争に伴う国内避難民の生存戦略に関する文献調査と(B)ソロモン諸島の国内マイノリティであるキリバス系移民の移住の来歴と他の民族集団との社会関係のあり方を明らかにするための文献調査および臨地調査、(C)紛争渦中におけるキリバス系移民の避難実態と生存戦略を明らかにするための臨地調査を実施する。
とりわけ(B)と(C)において、ソロモン諸島国内のキリバス系移民の社会経済的位置づけに関する資料の集積を図るとともに、2000年代以降のソロモン諸島におけるキリバス系移民の移住経験と現在の生活状況も調査する。

活動内容

KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)
「民族紛争下のソロモン諸島におけるキリバス系移民の避難実態と生存戦略の研究」(課題番号24K21007)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-24K21007