人類学とアートの協働に関する実践的研究:音響民族誌の制作を事例に(2024-2026)
科学研究費助成事業による研究プロジェクト|特別研究員奨励費
柳沢英輔
目的・内容
研究の概要
本研究は、ベトナム中部高原で地域住民と音響民族誌を共同制作する実践を通して、人類学とアートの協働の意義と課題を実証的に明らかにする。音響民族誌の制作プロセスを通した地域住民との対話、調査者および調査対象者の感性的経験の省察的な分析に基づき、音響民族誌の意義と課題について考察する。以上より、テクストおよび視覚メディアに偏重してきた人類学を音、聴覚の次元から再構築することを目指す。
研究の内容
本研究の目的は、地域住民と音響民族誌を共同制作する実践を通して、人類学とアートの協働の意義と課題を実証的に明らかにすることにある。本研究は、先行研究/作品の分析、欧米の研究機関での意見交換、共同研究、ベトナムでのフィールドワーク、記録した民族誌的資料に基づく音響民族誌の制作、研究成果の公開と対話を行う。そして、音響民族誌の制作とそのプロセスを通した地域住民との対話、作品が当該コミュニティのなかで喚起する議論、調査者と調査対象者の感性的経験の省察的な分析に基づき、音響民族誌の意義と課題について考察する。以上より、人類学とアートの協働の意義と課題を実証的に明らかにする。
活動内容
KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)
「人類学とアートの協働に関する実践的研究:音響民族誌の制作を事例に」(課題番号24KJ2191)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-24KJ2191