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DNAバーコード技術の考古学領域への応用とその実証(2024-2026)

科学研究費助成事業による研究プロジェクト|基盤研究(A)

押鐘浩之

★2024年10月1日転入

研究の概要

本研究は、最新DNA分析技術を応用する形で、考古資料や文化財資料に含まれる古いDNAに特化した新規分析法の開発と実証を目的としており、従来的な方法論では限界があった事象のDNA分析技術を通した可視化を通して、当時の人々の生活様式や往来・交流、食文化、作物の伝播といった考古学的・文化人類学的側面や、技術・技法や素材・材料、製作者といった文化財科学的側面を現代に克明に再現したいと考えている。

研究の目的

本研究は、DNAバーコード技術の考古学・文化財科学・文化人類学といった人文科学領域に最適化した方法論の提供を目的としている。本提案は、古いDNAに特有のDNAの断片化やPCR阻害物質等のコンタミネーション、DNA抽出に伴う資料の破壊といった問題に対し、本研究領域における諸問題の抜本的解決に向けた研究代表者のDNAバーコーディング技術との組み合わせによる先行研究を基礎としている。本研究では、本方法論の有効性を次世代シーケンスを基盤としたメタバーコーディング等の生命科学領域における最新法と組み合わせ、国内外の多様な資料を用いて実証を行うことにより、各研究テーマにおける学術的な壁の払拭を目標としており、これら人文科学領域において野心的かつ革新的な分析方法の提案と言える。本研究の目標達成により、古代の生物相や生活様式の「可視化」が実現し、現代における古代環境の詳細な「復元」が期待される。

活動内容

KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)
「DNAバーコード技術の考古学領域への応用とその実証」(課題番号24H00101)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-24H00101