近代日本宗教史におけるイスラームの定位と言説基盤の史的展開をめぐる実証的基礎研究(2025-2028)
科学研究費助成事業による研究プロジェクト|基盤研究(C)
黒田賢治
目的・内容
研究の概要
本研究では、近代日本のイスラーム研究において研究上の空白となってきた明治期の学問と翻訳をめぐる先行研究に従って立てた作業仮説の下、イスラームに関する日本語文献を資料に読解を進め、資料同士の関係性や原著との関係を分析しながら、日本におけるイスラーム言説の基盤となった知の展開を明らかにし、近代日本宗教史におけるイスラームの知の展開を再定位し、イスラームをめぐる言説の展開を明らかにする。
研究の目的
本研究は近代日本宗教史においてイスラームの存在を定位するとともに長期的なイスラームをめぐる言説の展開を明らかにするために、明治期から大正初期におけるイスラームの知の展開を実証的に明らかにすることを目的としている。同時期のイスラームの知の展開については研究上の空白と呼べる状況にある一方で、近年明治後期に遡るアジア主義とイスラーム主義との交錯を支える言説構造をめぐる研究が進められるなかで長期的な言説的基盤の解明が不可避な重要課題となってきた。本研究では、同点について明治期の学問と翻訳をめぐる先行研究に従って立てた作業仮説の下、イスラームに関する日本語文献について資料同士の関係性や原著との関係を明らかにしながら言説の基盤となった知の展開を明らかにし、近代日本宗教史におけるイスラームの位置づけとともにイスラームをめぐる言説の展開を明らかにする。
活動内容
KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)
「近代日本宗教史におけるイスラームの定位と言説基盤の史的展開をめぐる実証的基礎研究」(課題番号25K03604)
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-25K03604/