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広瀬浩二郎教授が第19回「塙保己一賞」大賞を受賞

受賞年度 2025年度
受賞者 広瀬浩二郎

広瀬浩二郎教授が第19回「塙保己一賞」大賞を受賞

2025年11月28日掲載

このたび、本館人類基礎理論研究部の広瀬浩二郎教授が、第19回「塙保己一賞」大賞を受賞いたしましたのでお知らせします。

表彰式は、令和7年12月20日(土)に埼玉県本庄市児玉文化会館セルディにて開催される予定です。

  • 受賞日:2025年11月25日
  • 受賞者:広瀬浩二郎(国立民族学博物館 人類基礎理論研究部 教授)

賞の概要

埼玉県では、平成19年度から塙保己一の精神を受け継ぎ、障害がありながらも社会的に顕著な活躍をしている方、障害のある方のために貢献をしている方・団体に「塙保己一賞」を贈呈しています。大賞は社会的に顕著な活躍をしてきた障害のある個人に対して与えられるものです。障害のある子供たちが「塙保己一」という先人のみならず、同じ障害のある方々の活躍を通じて、自分の将来の夢や希望を描くことができるチャンスにあふれる共生社会づくりを推進しております。

受賞理由

広瀬教授は視覚障害1級でありながら、文化人類学・日本宗教史・民俗学、さらには障害者文化論を専門として、精力的に研究活動を行ってきました。フィールドワークを積極的に取り入れ、多くの研究成果を著書として公表しています。
また、アメリカでの在外研究では、日本とアメリカにおける視覚障害者を取り巻く環境を比較し、その背後にある宗教的観念の違いに着目するなど、独自の視点から研究を発展させてきました。
さらに、通常“見る場所”とされる博物館において、模型や実物資料に触れる体験を通して理解を深める「触文化」を提唱し、その実践を進めてきた第一人者としても知られています。障害のある人もない人も、高齢者から子どもまで、誰もが楽しめる「ユニバーサルミュージアム」の理念を広く発信し、博物館の新たな可能性を示してきました。
こうした活動が高く評価され、今回の大賞受賞に至りました。なお、広瀬教授はこれまでにも、2004年に「視覚障害者支援総合センター第2回チャレンジ賞」、2023年に「文化庁長官表彰」を受賞しています。

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