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岩下夏岐(IWASHITA Natsuki)

在学生の研究内容

岩下夏岐(IWASHITA Natsuki)

専攻

地域文化学専攻

指導教員

主任指導教員:平井京之介/副指導教員:鈴木七美

研究題目

タイの高齢化対策を実践する医療福祉現場の民族誌的研究

研究キーワード

タイ、高齢者、リハビリテーション

研究の概要

【研究テーマ】タイ中部における高齢者リハビリテーションの人類学的研究

近年、タイでは人口の高齢化や疾病構造の変化によって、高齢者介護を誰が担うのか、認知症ケアはどうすべきかといった課題が浮上し、それらに対して様々な試みがなされている。その試みの1つにデイケアセンターの開設がある。タイのデイケアセンターは、近隣に住まう高齢者が日帰りで利用する高齢者ケアの場である。制度化されたサービスではないため、施設基準やサービスの実施内容は統一されていないが、高齢者の心身機能向上を目的としたリハビリテーションを提供しているセンターもある。そして、そうしたサービスを提供するのは、Care giverと呼ばれるようなボランティアである。

本研究の目的は、近年、タイで設立された高齢者のためのデイケアセンターに集う人々にとって、タイの高齢者リハビリテーションとは何かを明らかにすることである。集う人々とは、高齢者リハビリテーションを実践する人々とデイケアセンターを利用する高齢者とその家族、そして設立や運営に関わる行政職員や医療従事者等である。

そうした人々によって、現地で何が「高齢者リハビリテーション」とされ、それにはどのような効果があるのか。またそうした実践はどのようにして、タイの「高齢者リハビリテーション」として定着していくのかについて明らかにすることで、リハビリテーションと文化・社会の関係性を検討する。

研究の意義は、その地域に即した高齢者リハビリテーションの発展に寄与できることにある。これまでにリハビリテーションはクライエントの生活課題に向き合ってきたという実学として発展した側面があり、そうした点で社会・文化と無関係でいられない。つまりリハビリテーションの在り方も、生きている人々を対象とする限り、社会や文化的背景によって異なるということである。本研究において、タイという社会と文化からリハビリテーションに眼差しを向けることによって、その土地に即した高齢者リハビリテーションの形を捉えていく。

研究成果レポート