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山本恭正(YAMAMOTO Yasumasa)

在学生の研究内容

山本恭正(YAMAMOTO Yasumasa)

専攻

比較文化学専攻

指導教員

主指導教員:飯田卓/副指導教員:鈴木紀

研究題目

地域社会における文化遺産概念とその意味作用について―文化的景観「信仰の山」を事例として

研究キーワード

世界遺産、熊野、聖地、記憶、景観

研究の概要

本研究の目的は、世界遺産に登録された熊野古道をめぐって地元の人々が様々な解釈を行うプロセスを描くことを通じて、聖地としての熊野の意味の変化を考察することである。

私は2007年から2008年にかけて、世界文化遺産・熊野古道の再発見のされ方、その後の活用方法、保存(保全)方法を調査した結果、世界遺産へのリスト記載が生み出すものは、「語られる文化」と「生きられた文化」の乖離であることを明らかにした。 「語られる文化」の価値は、語り部たちのガイド活動で聞かれる熊野古道の歴史的重要性や文化遺産・文化財に、「生きられた文化」の価値は語り部たちの地域生活において、次世代に継承していきたいことがら(記憶・景観)にそれぞれ根ざしている。世界遺産が今後も地域の誇れる宝でもある為には、「語られる文化」と「生きられた文化」との乖離が問題になると予想される。そこで、これまでの研究を基礎に、本研究では世界遺産登録に起因する諸変化を社会問題ととらえ、その解決を志向する公共人類学的研究を行う。

研究を通じて、文化の表象として、観光パンフレットや雑誌、書籍、マス・メディア、デジタル空間などでのイメージを喚起させるような聖地と地元の人々が継承したい聖地を明らかにしたい。

フィールドワーク写真

世界文化遺産で、西国三十三か所霊場1番札所・青岸渡寺。

研究成果レポート