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はじまりへの旅

日時:
2022年07月09日 @ 13:30 – 16:30 Asia/Tokyo タイムゾーン
2022-07-09T13:30:00+09:00
2022-07-09T16:30:00+09:00
場所:
国立民族学博物館 みんぱくインテリジェントホール( 講堂)
はじまりへの旅

開催日 2022年7月9日(土)
時間 13:30~16:30(開場13:00)
場所 国立民族学博物館 みんぱくインテリジェントホール(講堂)
参加費 無料/要展示観覧券
定員

定員に達しましたので申込受付は終了いたしました。キャンセル待ちは受け付けておりません。
ただし予約システム上でキャンセルがあれば、残席が発生する場合があります。イベント予約サイトでご確認ください。
 ▶ イベント予約サイト

200名(要事前申込)
※事前予約の方へ入場整理券を11:00から本館2階会場入口にて配付します。

主催 国立民族学博物館

新型コロナウイルス感染症の予防のため、開催方法等を変更または中止する場合があります。事前にホームページでご確認ください。

みんぱくワールドシネマ 映像から考える<人類の未来>第51回上映会

はじまりへの旅 / Captain Fantastic

2016年/アメリカ/118分/英語/日本語字幕付き

【開催日】2022年7月9日[土] 13:30~16:30(開場13:00)
【監督】マット・ロス
【出演】ヴィゴ・モーテンセン フランク・ランジェラ
【司会】菅瀬晶子(国立民族学博物館准教授)
【解説】深海菊絵(日本学術振興会特別研究員)

はじまりへの旅

「映画解説」

アメリカ北西部で野性味あふれる自給自足に励む、 独特の教育方針を貫く父と6人の子どもたちが、母の葬儀に向かう波乱の道中を経て、 自己を見つめ直すロードムービー。 心の病と闘う妻の療養も兼ね、 人里離れた森の奥深くに移り住んだベンは、 我が子を学校に通わせず、 信奉するノーム・チョムスキーの哲学を“任務”というかたちで実践し、 それぞれの個性や知性を育みたくましく鍛錬していた。病状の悪化で入院中の妻の訃報に愕然とするベンは、 仏教徒だった妻の最後の願いを叶えに、 相容れない義父母の待つ2400キロも先のニューメキシコの教会に乗り込むべく、“ スティーブ”と名づけた愛用バスを走らせる。 ユニークな作品選びで唯一無二の地位を築く実力派俳優ヴィゴ・モーテンセンが、 愛ゆえに極端な子育てに邁進する一家の“キャプテン”を巧演。 名門大に軒並み合格するほどの秀才だが恋愛下手の長男や、 大好きな母を救えなかった父に刃向かう次男らの切なる叫びに、 かき乱される胸中を細やかに表現する。 破天荒にも映る旅路を通し、 親子にまつわる普遍的な主題を鋭敏なユーモアとともに照らし出し、 カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の監督賞を受賞するなど、数々の賞で話題をさらった注目作だ。(映画評論家 服部香穂里)

新たな世界へと動き出すために

「アメリカ」ときいてあなたは何を思い浮かべるだろう? 自由、 個人主義、 キリスト教……。 ハリウッドやロックを思い浮かべる人もいるかもしれない。 本作には、アメリカを特徴づけるさまざまな要素が散りばめられている。 主人公となるのは、ベンと6人の子どもたちから成るキャッシュ一家。 一家の合言葉は「人民にパワーを、 権力にはノーを」。 資本主義やキリスト教を拒否し、 森の中で暮らす彼らの生き方は、 60年代に興隆を極めた対抗文化を想起させる。 こうした一家の対抗文化的な側面は、 彼らが下山後に出会うさまざまな他者とのやりとりのなかで、 いっそう際立ってみえる。 その一方で、ベンと子どもたちの関係に目を向けると、 一家のなかにも価値の対立があることがわかる。 本作のみどころのひとつは、 アメリカを特徴づける複数の要素の対立や共鳴が入れ子状に現れるところだ。 そして本作でもっとも注目すべき点は、 キャッシュ一家が自分とは異なる価値観との出会いをつうじて変化していくところだ。 彼らが辿った再生の旅路は、 鑑賞者各々の価値観を揺さぶりながら、 日常や社会をより豊かに創造するための手がかりを与えてくれる。(深海菊絵)

映像から考える<人類の未来>国立民族学博物館 菅瀬晶子

映画がこの世に誕生して、120年あまり。最初は日常生活の一端を切り取ったものでした。いまや日本では年間に1300本に迫る数の映画が公開され、その内容も多種多様です。世界のさまざまな地域で、現在進行形で起きている問題を扱う作品も年々増えてきました。問題意識を喚起する手段として、映画は実に有効なのです。
みんぱくワールドシネマでは、所属する研究者の個別研究や現在進められている研究プロジェクトの内容に沿った映画を選び、その内容を研究者が解説することによって、最新の研究成果と映画のより深い理解を観客のみなさまと共有することを目的としています。紛争、差別、環境変動などを超えて、異なる価値観を持つ人びとはどう共存してゆくべきか。終映後、あらたな視座がみなさまの中に生まれれば、さいわいです。

申込みについて

定員に達しましたので申込受付は終了いたしました。キャンセル待ちは受け付けておりません。
ただし予約システム上でキャンセルがあれば、残席が発生する場合があります。イベント予約サイトでご確認ください。

  • 事前予約・定員制(先着順)での開催となります。
  • 受付期間:2022年6月6日(月)10:00~ 7月1日(金)17:00まで(定員になり次第受付終了)
  • ※ 解説時に手話通訳が必要な方は2022年6月17日(金)までにお申し込みいただき、メールにてその旨をお知らせください。
  • 受付期間内に定員に満たない場合のみ当日参加を受付けます。予約状況はイベント予約サイトでご確認ください。
  • 新型コロナウイルス感染症の状況によっては、イベントを変更・中止する場合がございます。また、ご入館に際しては感染症対策にご協力ください。
  • 事前予約の方へ入場整理券を11:00から本館2階会場入口にて配付します。

お問い合わせ先

国立民族学博物館 企画課 博物館事業係
TEL:06-6878-8210(土日祝を除く9:00~17:00)
FAX:06-6878-8242