みんぱく公開講演会「『目に見えないもの』と生きる――食からみたヒトと微生物のかかわり」

日 時 | 2023年3月31日(金) 18:30~20:45(17:30開場) |
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講演会場 | オーバルホール 大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞大阪本社ビルB1階 |
主 催 | 国立民族学博物館、毎日新聞社 |
定 員 | 480名(要事前申込み/先着順) |
参 加 費 | 無料 |
☆手話通訳あり
☆インターネットでのライブ中継も実施いたします。(要事前申込み)
☆新型コロナウイルス感染症の状況により、講演を変更、中止する場合がございます。ご了承ください。
趣旨
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行は、私たちの生が「目に見えないもの」との関係において成り立っていることを如実に示すこととなりました。ただし、私たちがともに生きる「目に見えないもの」は、感染症を引き起こすウイルスに限りません。たとえば、私たちの免疫や健康維持には腸内細菌の働きが影響するとされます。また、私たちにとって身近な発酵食品を作るうえでも微生物の働きは不可欠です。本講演会では、食を切り口に、私たちの生がいかに微生物との関わり合いのうえに成り立っているのか、またその関係性がいかに変化してきたのかを具体的な事例をもとにお話しします。そして、「目に見えないもの」を含む人間以外の存在に着目し、その多様な関係性を探っていくことが、今後の私たちの社会を考えるうえでいかに重要なのかを考えていきます。
プログラム
17:30~18:30 | 受付 | |
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18:30~18:35 | 開会 | 鯨岡秀紀(毎日新聞社大阪本社編集局長) |
18:35~18:40 | 挨拶 | 吉田憲司(国立民族学博物館館長) |
18:40~18:55 | 趣旨説明 | 「『目に見えないもの』と人類社会」 奈良雅史(国立民族学博物館准教授) |
18:55~19:25 | 講演1 | 「人類と微生物の共生:パプアニューギニア高地の事例」 梅﨑昌裕(東京大学教授) |
19:25~19:55 | 講演2 | 「発酵文化人類学:微生物から見た社会のカタチ」 小倉ヒラク(発酵デザイナー) |
19:55~20:10 | 休憩 | |
20:10~20:45 | コメント | 「見えないものから見直す食の意味」 宇田川妙子(国立民族学博物館教授) |
ディスカッション | 奈良雅史 × 梅﨑昌裕 × 小倉ヒラク × 宇田川妙子 |
講師紹介

奈良雅史(国立民族学博物館准教授)
専門は文化人類学、中国研究、イスラーム地域研究。中国、台湾においてムスリム・マイノリティの宗教実践と自律性のあり方について調査研究を行う。主な著作として『現代中国の〈イスラーム運動〉:生きにくさを生きる回族の民族誌』(風響社)、『モノとメディアの人類学』(ナカニシヤ出版、共編著)などがある。

梅﨑昌裕(東京大学教授)
専門は人類生態学。パプアニューギニア高地人の「低タンパク質適応」に興味をもち、腸内細菌叢の栄養機能を研究してきた。近年は、ラオス山岳地帯の少数民族、インドネシアのスンダ人との比較研究を実施している。主な著作として『微生物との共生:パプアニューギニア高地人の適応システム』(京都大学出版会)などがある。

小倉ヒラク(発酵デザイナー)
早稲田大学で文化人類学、東京農業大学で研究生として発酵学を学んだ後、「見えない微生物の働きをデザインの力で見えるようにする」ことを目指し活動開始。『てまえみそのうた』でグッドデザイン賞2014受賞。海外でも発酵の伝道師として活動、ラジオ、テレビでも活躍。著書として『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』などがある。下北沢発酵デパートメントオーナー。

宇田川妙子(国立民族学博物館教授)
専門は文化人類学、ジェンダー研究。イタリアのローマ近郊等で1980年代後半から断続的に現地調査を行い、主に家族やジェンダーの観点から研究している。近年では食と地域社会の関わりについても関心を持つ。主な著書として『城壁内からみるイタリア』(臨川書店)などがある。
地図
講演会場:オーバルホール(大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞社ビルB1階)

交通機関
- JR大阪駅(桜橋口)から徒歩8分
- JR環状線福島駅から徒歩5分
- 阪神梅田駅から徒歩8分
- 地下鉄西梅田駅から徒歩8分
申込方法
会場参加
会場申込の受付を終了いたしました。
事前予約・定員制(先着順)での開催となります。受付期間 2月13日(月)9:00~3月23日(木)17:00
[定員になり次第受付終了]本人を含め5名まで
ライブ中継視聴
会場申込の受付を終了いたしました。
事前予約制での開催となります。受付期間 2月13日(月)9:00~3月23日(木)17:00
お問い合わせ先
国立民族学博物館 研究協力課
TEL 06-6878-8209
メールアドレス koenkai★minpaku.ac.jp
※★印を@に変更して送信ください。