一八九五

開催日 | 2024年9月8日(日) |
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時 間 | 13:30~16:15(開場13:00) |
場 所 | 国立民族学博物館 みんぱくインテリジェントホール(講堂) |
定 員 | 350名 定員に達しましたので申込受付は終了いたしました。キャンセル待ちは受け付けておりません。 |
参加費 | 要展示観覧券(一般580円)※イベント参加費は不要 |
申 込 | 事前申込制(先着順) ※ 予約状況はイベント予約サイトでご確認ください。 ※ オンライン(ライブ配信)はありません。 |
主 催 | 国立民族学博物館 |
共 催 | 人間文化研究機構グローバル地域研究プログラム「海域アジア・オセアニア地域研究」(東京都立大学拠点) |
協 力 | 台北駐日経済文化代表処台湾文化センター 青睞影視 范健祐 |
プログラム
【司会】 奈良雅史(国立民族学博物館准教授)
【解説】 河合洋尚 (東京都立大学准教授)
13:30 | 開会挨拶 |
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13:35 | 上映開始 |
15:25 | 休憩(10分) |
15:35 | 解説/質疑応答 |
16:05 | 閉会挨拶 |
16:15 | 閉会 |
上映作品
「一八九五」
日本による植民地化が始まる1895年の台湾を舞台に、客家をはじめとする台湾住民が日本軍に抵抗した状況が、当時軍医として現地に滞在していた若き文豪・森鴎外の視点で語られていきます。
2008年 / 台湾 / 客家語・サイシャット語・日本語・閩南語 / 110分 / 日本語字幕付き
【監督】洪智育(ホン・ジーユィー) 陳義雄(チェン・イーション)

映画解説
19世紀末、日本が台湾に攻め込んだ時、それに対して立ち上がった地元の義勇軍による抵抗戦争(乙未(いつび)戦争)を描いた作品。義勇軍の総統である呉湯興(ごとうこう)とその家族を中心とする客家に焦点が当てられている。日清戦争で清が日本に敗れると、1895年の下関条約で台湾が日本に割譲されることになった。その報を受けて、革命リーダーである丘逢甲(きゅうほうこう)は、日本の植民地化に反対して独立を宣言し、台湾各地の郷士たちに抗日義勇軍の結成を呼びかけた。その要請に応じて義勇軍の総統に選ばれたのが、台湾北部の苗栗(びょうりつ)にいた呉湯興であった。呉湯興は、家族の反対を受けながらも、客家を中心とした義勇軍を結成し、抗日ゲリラの準備を進める。客家義勇軍は、閩南(びんなん)人(ホーロー人)や原住民の援軍を得てゲリラ戦を展開し、北白川宮能久親王を司令官とする日本軍に攻撃をしかける。ところが、戦局が長引くにつれ、義勇軍は食糧不足などにより力尽きる。本作品は、日本帝国軍による台湾接収の歴史を、北白川宮能久親王にともなって台湾に上陸した若き日の森鴎外の視点から描いている。また、客家語を中心に、日本語、閩南語、サイシャット語など、多言語で展開されるストーリーも見逃せない。(河合洋尚)
客家について
客家は、世界最大の民族である漢族の一集団である。一般的な歴史によると、古代王朝の所在地である中原(ちゅうげん)(北方)の民であり、戦乱を逃れるために華南地方の山岳地帯に移住した。さらに、華南地方から世界各地に移住し、華僑・華人の主要な集団の一つとなった。そのうち、一部の客家は、清代に特に広東省から台湾に移住し、桃園(とうえん)、新竹(しんちく)、苗栗などの地に定住した。現在、台湾では、同じ漢族である閩南人が大半を占めるが、約15%の客家が居住している。客家は、他の漢族とは異なる「独特の」言語・文化をもつといわれる。客家には「特有の」パーソナリティがあるともいわれる。客家は、質素・倹約を好み、愛国意識が強く、洪秀全(こうしゅうぜん)や孫文や丘逢甲のような革命リーダーを輩出してきた、というものである。
こうした客家をめぐるイメージは、本作品でも顕著に表されている。(河合洋尚)
申込について
定員に達しましたので申込受付は終了いたしました。キャンセル待ちは受け付けておりません。
事前申込制(先着順)での開催となります。
代表者を含め2名まで申込可能です。
受付期間:2024年8月5日(月)10:00~2024年9月4日(水)16:00
※定員になり次第受付終了
※解説時に手話通訳が必要な方は、8月16日(金)までに申込いただき、その旨をお知らせください。
- 予約状況はイベント予約サイトでご確認ください。
- 事前申込の方へ、当日12時30分から本館2階会場前にて展示観覧券を確認後、入場整理券を配布します。
- 受付期間内に定員に満たない場合のみ当日参加を受付けます。
お問い合わせ
国立民族学博物館 企画課 博物館事業係
TEL:06-6878-8210(土日祝を除く9:00~17:00)