【館外開催】みんぱく公開講演会「民族×アートの現在――美をめぐる政治のゆくえ」
日 時 | 2024年11月8日(金) 18:30~20:40(開場17:30) |
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会 場 | 日経ホール 東京都千代田区大手町1-3-7日経ビル3F ※みんぱく館外での開催となります。ご注意ください。 |
主 催 | 国立民族学博物館、日本経済新聞社 |
定 員 | 600名(事前申込み制/先着順) |
参加費 | 無料 |
- 手話通訳あり
- インターネットでのライブ中継も実施いたします。(事前申込み制)
- 座席はすべて自由席です。
趣旨
民族の社会や文化に根付いたアートは、グローバルな社会構造のなかで周縁化されたマイノリティにとって、集団アイデンティティやルーツを再認識させる力がある。それゆえ、ナショナリズムや政治運動においても重要なメディアとなってきた。
しかし、歴史的に見ると、世界各地の民族のアートは、しばしば近代西洋の他者との出逢いによって「発見」され、植民地主義的なまなざしのもとで「エスニックアート(民族美術)」として成立してきたという背景がある。また、普遍的とされる西洋の芸術に対して、それらは民族の文化にもとづく特異な表現形態と見なされ、展示される場や消費される文脈が異なってきた。
博物館・美術館の脱植民地化が問われる今日では、民族とアートをめぐる批判的な再検討が進められている。本講演会では、アートという視点から、民族の文化をめぐる歴史と政治の複雑なかかわりを考えてみたい。
プログラム
17:30 – 18:30 | 受付 | |
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18:30 – 18:35 | 開会挨拶 | 荻野雅史(日本経済新聞社大阪本社 編集ユニット長補佐) |
18:35 – 18:40 | 挨拶 | 吉田憲司(国立民族学博物館長) |
18:40 – 18:50 | 趣旨説明 | 松尾瑞穂(国立民族学博物館准教授) |
18:50 – 19:20 | 講演 1 | 「文化とアートを鋳直す――植民地状況下のアフリカ・ダオメを例に」 柳沢史明(西南学院大学・国際文化学部・准教授) |
19:20 – 19:50 | 講演 2 | 「誰が民衆芸術を作ったか――ラテンアメリカにおける国家と作家の役割」 鈴木紀(国立民族学博物館教授) |
19:50 – 20:00 | 休憩 | |
20:00 – 20:40 | コメント | 吉田憲司 |
パネルディスカッション | 柳沢史明 × 鈴木紀 × 吉田憲司 × 松尾瑞穂 |
講師紹介
柳沢史明(西南学院大学・国際文化学部・准教授)
専門は芸術学、植民地文化論。フランスと西アフリカの芸術や造形文化を主要な研究テーマとしている。著書に『〈ニグロ芸術〉の思想文化史』(2018年、水声社)、『アフリカからアートを売り込む』(共編著:2021年、水声社)がある。
鈴木紀(国立民族学博物館教授)
専門は文化人類学とラテンアメリカ文化論。現在、ミュージアムスタディーズの立場から、ラテンアメリカの先住民族表象を研究中。国立民族学博物館の特別展『ラテンアメリカの民衆芸術』(2023年)を企画。共編著に『古代アメリカの比較文明論-メソアメリカとアンデスの過去から現代まで』(2017年、京都大学学術出版会)など。
司会紹介
松尾瑞穂(国立民族学博物館准教授)
専門は文化人類学。主な研究テーマはインドのリプロダクションとジェンダー、家族。著者に『ジェンダーとリプロダクションの人類学―インド農村社会の不妊を生きる女性たち』(2016年、昭和堂)、編著に『サブスタンスの人類学―身体・自然・つながりのリアリティ』(2023年、ナカニシヤ書店)など。
地図
講演会場:日経ホール(東京都千代田区大手町1-3-7日経ビル3階)
交通機関
東京メトロ
- 千代田線「大手町駅」神田橋方面改札より徒歩約2分
- 丸ノ内線「大手町駅」サンケイ前交差点方面改札より徒歩約5分
- 半蔵門線「大手町駅」皇居方面改札より徒歩約5分
- 東西線「大手町駅」西改札より徒歩約9分/「竹橋駅」4番出口より徒歩約2分
都営地下鉄
- 三田線「大手町駅」大手町方面改札より徒歩約6分
申込方法
会場参加
申込受付を終了いたしました。
事前申込み・定員制(先着順)での開催となります。受付期間 10月3日(木)10:00~10月30日(水)17:00
[定員になり次第受付終了]
Webライブ中継視聴
申込受付を終了いたしました。
事前申込み制での開催となります。受付期間 10月3日(木)10:00~10月30日(水)17:00
お問い合わせ先
国立民族学博物館 研究協力課
TEL 06-6878-8209
メールアドレス minpakukoenkai★minpaku.ac.jp
※★印を@に変更して送信ください。