Select Language

公開シンポジウム「いま改めて民俗文化財を考える―災害の問題、廃棄の問題―」

日時:
2025年01月26日 @ 12:30 – 16:30 Asia/Tokyo タイムゾーン
2025-01-26T12:30:00+09:00
2025-01-26T16:30:00+09:00
場所:
国立民族学博物館 第5セミナー室(本館2F)


日 程 2025年1月26日(日)12:30~16:30(12:00開場)
場 所 国立民族学博物館 第5セミナー室(本館2F)
定 員 【会場参加】30名(要事前申込み/先着順)
【オンライン配信】70名(要事前申込み/先着順)
参加費 無料
主 催 国立民族学博物館、近畿民俗学会、近畿民具学会
協 力 日本民具学会、文化財防災センター

趣旨

文化財保護法において、民俗文化財は、「衣食住、生業、信仰、年中行事等に関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術及びこれらに用いられる衣服、器具、家屋その他の物件で我が国民の生活の推移の理解のため欠くことのできないもの」として定義されている。そして、「国民の生活の推移の理解のため」という観点から民俗文化財は、広く「同様、同等」の資料を数多く収集する必要があり、加えて生活全般に関わるあらゆるものが対象となる。また、「生活の推移の理解」に欠かせない民俗文化財は、災害で地域そのものが存続の危機にさらされた際、地域復興に欠かせない「地域のアイデンティティ」としての役割を担い、いわゆる文化財等レスキュー事業において、被災地からもっとも救援要請の多い文化財群となる。
一方、災害時においては、復旧の過程で個人宅において保管・継承されてきた民俗文化財は、やむを得ず廃棄されることが多い。また、文化財等レスキュー事業において救出されたとしても、結果的に地域の文化財行政等において、保管・継承のめどがつかず、廃棄されてしまう危険性を持ち合わせている。加えて、その性質上、博物館において、「同様、同等」のものが数多く収集されたとしても、その文化的な価値が正当に評価されず、収蔵スペースがないという理由から廃棄の議論がおこなわれる事態が生じている。
こうした民俗文化財の危機的な課題について、本シンポジウムでは、博物館施設等における民俗文化財の廃棄をめぐる問題、あるいは災害における民俗文化財をはじめとする地域の文化財の継承の在り方について議論を深める。

プログラム

総合司会 和髙智美(近畿民具学会)

12:30-12:35 開会あいさつ
吉田憲司(国立民族学博物館長)
12:35-12:40 趣旨解説
日髙真吾(国立民族学博物館)
12:40-13:20 基調講演①「捨てる爺と拾う爺 ―民具の廃棄問題の本質を問う―」
神野善治(日本民具学会会長)
13:20-14:00 基調講演②「令和6年能登半島地震における文化財等レスキュー事業の活動と課題」
小谷竜介(文化財防災センター 文化財防災統括リーダー)
14:00-14:25 基調報告①「民俗資料を収集・研究する意義について」
伊藤廣之(近畿民俗学会会長)
14:25-14:50 基調報告②「奈良県立民俗博物館の50年-都市公園法と博物館/収集と研究・展示」
溝邊悠介(近畿民具学会)
14:50-15:15 基調報告③「令和6年能登半島地震における国立民族学博物館の支援活動 について」
日髙真吾(国立民族学博物館)
15:15-15:25 休憩
15:25-16:35 パネルディスカッション(登壇者5人)
コーディネイター 岩﨑竹彦(近畿民俗学会/近畿民具学会)
16:35 閉会のあいさつ
伊達仁美(近畿民具学会会長)

申込方法

参加の申し込みについては、件名に1月26日シンポ会場参加、もしくは、1月26日シンポオンライン参加を記入いただき、下記メールアドレスに、お名前、所属学会を記載の上、送信ください。

  • 申込期間:2025年1月24日(金)
  • メールアドレス:bunkazai★minpaku.ac.jp
    (★を@に変換して送信ください。)

※受付メールが迷惑メールに振り分けられる事がございますので、ご注意ください。

申し込みメールを確認後、参加証明書のメールを返信いたしますので、当日はそちら持参いただき、万博公園入口にてご提示いただくと、無料で公園を通行できます。また、国立民族学博物館の展示場入り口で提示いただくと、無料で観覧いただけます

お問い合わせ先

公開シンポジウム事務局
メールアドレス:bunkazai★minpaku.ac.jp
(★を@に変換して送信ください。)