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2020年2月28日(金) みんぱく公開講演会「ふたつの文化を生きる―ドイツのトルコ系移民から私たちのこれからを考える―」

日時:
2020年02月28日 @ 18:30 – 20:45 Asia/Tokyo タイムゾーン
2020-02-28T18:30:00+09:00
2020-02-28T20:45:00+09:00
場所:
オーバルホール
大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞社ビルB1階
参加費:
無料

東京サテライト会場での中継講演は、新型コロナウイルス感染拡大予防のため中止となりました。
なお、オーバルホールでの講演会は、開催予定です。

日 時 2020年2月28日(金)
18:30 – 20:45(開場17:30)
講演会場 オーバルホール
大阪市北区梅田3-4-5毎日新聞社ビルB1階
定員420名(先着順)
※事前申込が必要です。
サテライト会場(ライブ中継) 聖心女子大学4号館/聖心グローバルプラザ3階
ブリット記念ホール
東京都渋谷区広尾4-2-24
※自由入場いただけます。(事前申込み不要)
主 催 国立民族学博物館、毎日新聞社
協 力 聖心女子大学
参加費 無料(講演会場は要事前申込)
☆手話通訳あり
申込方法 ※申込フォームまたは往復はがきによる事前申込制
※申込フォームは2月21日(金)受付終了
※往復はがきは2月21日(金)締切(当日消印有効)
★ 申込受付は終了いたしました。

趣旨

グローバル化が加速する現代世界において、人びとはかつてない規模で国境を越えている。移動は地球上のあらゆるところに起こっていて、ビジネスや観光で移動する人、越境労働者として移動する人、難民として故国を離れる人など移動の理由もさまざまである。移民と呼ばれるのは、国境を越えて移動する人びとのなかでも、移動した先で家族生活を営み、世代を越えてホスト社会に生活の場を築いていくようになった人びとをさす。移民はホスト社会とは異なる文化をもつために、衝突や対立をはらむこともあるし、また異なる文化の出会いが新しい文化や価値を生み出すこともある。
ヨーロッパは、移民や難民の受け入れで日本よりも長い歴史をもち、文化間の軋轢を経験しつつ、「多文化主義」、「ダイバーシティ」という今日の世界で重要な価値もつくりだしてきた。本講演会では、多文化的な社会とはどういうものか、そこで移民の人びとがどのように生きているのか、ドイツのトルコ系移民に焦点をあてて描き出す。ドイツ連邦統計局(2016)によると、現在、ドイツに居住する外国人は全人口の約11%、ドイツ国籍保持者で移民の背景を持つ人を合わせると全人口の約23%に達する。そのなかで最大人口を占めるのがトルコ系で、たとえばサッカーのナショナルチームにもトルコ系移民の背景をもつ選手は少なくない。
2019年4月、改正出入国管理法が施行され、日本でもますます多くの外国人が生活するようになることが予想される。パネルディスカッションには日本の移民研究の研究者も加えて、ヨーロッパでの移民の経験を参照しながら、日本で多民族・多文化共存の社会をどのように構想することができるか、考えていきたい。

プログラム

司会 相島葉月(国立民族学博物館准教授)

17:30 – 18:30 受付
18:30 – 18:35
(5分)
開会 島田智(毎日新聞社大阪本社・編集局長)
18:35 – 18:40
(5分)
挨拶 吉田憲司(国立民族学博物館長)
18:40 – 19:15
(35分)
講演1 「あるトルコ系ドイツ人の肖像――国境を越える家族の父として」
森明子(国立民族学博物館教授)
19:15 – 19:45
(30分)
講演2 「移民とともに変わる地域社会――デュースブルク市のモスク建設より」
石川真作(東北学院大学・経済学部共生社会経済学科・教授)
19:45 – 20:00
(15分)
休憩
20:00 – 20:40
(45分)
コメント及びパネルディスカッション 森明子×石川真作×高谷幸
司会:相島葉月

講師紹介

森明子(国立民族学博物館教授)

専門は文化人類学、ヨーロッパの民族誌研究。1986年以来、オーストリア国境の村とドイツのベルリンで、社会変容のなかの家族について調査研究を行う。主な著作として、『ケアが生まれる場―他者とともに生きる社会のために』(2019年、ナカニシヤ出版)、『ヨーロッパ人類学の視座―ソシアルなるものを問い直す』(2014年、世界思想社)、『土地を読みかえる家族―オーストリア・ケルンテンの歴史民族誌』(1999年、新曜社)などがある。
詳しくはこちら

石川真作(東北学院大学・経済学部共生社会経済学科・教授)

専門は文化人類学、移民研究。ドイツ在住トルコ系移民についてデュースブルク市を中心に調査研究を行い、日本の外国人住民についても調査している。主な著作として、『周縁から照射するEU社会―移民・マイノリティとシティズンシップの人類学』(2012年、世界思想社)、『ドイツ在住トルコ系移民の文化と地域社会―社会的統合に関する文化人類学的研究』(2012年、立教大学出版会)などがある。
詳しくはこちら

コメンテーター紹介

高谷幸(大阪大学大学院・人間科学研究科・准教授)

専門は社会学・移民研究。非正規移民や移住女性を中心に日本在住の移民について調査研究を行う。移民支援NGOで活動の経験ももつ。主な著作として、『移民政策とは何か―日本の現実から考える』(2019年、人文書院)、『追放と抵抗のポリティクス―戦後日本の境界と非正規移民』(2017年、ナカニシヤ出版)などがある。
詳しくはこちら

地図

講演会場:オーバルホール(大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞社ビルB1階)

詳しくはこちら(オーバルホールホームページ)

交通機関

  • JR大阪駅(桜橋口)から徒歩8分
  • JR環状線福島駅から徒歩5分
  • 阪神梅田駅から徒歩8分
  • <地下鉄西梅田駅から徒歩8分

申込方法

※申込受付は終了いたしました。

お問い合わせ先

国立民族学博物館 研究協力課
TEL 06-6878-8209