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ヨーロッパ展示

ヨーロッパ展示
ヨーロッパ展示箇所

ヨーロッパは、16世紀から20世紀にかけて、キリスト教や近代の諸制度をはじめ、さまざまな技術や知識を世界各地に移植しました。現代、この流れが逆転するなかで、世界中からの移民とともに、彼らの文化も社会の一部となりつつあります。ここでは、時間の流れに注目しながら伝統的な生活様式と宗教、近代の産業化、さらに現代の新しい動きが層をなしてヨーロッパをつくりあげていることを示しています。

展示セクション

●生業と一年 ●宗教・信仰

●産業化とともに ●変動するヨーロッパ

主な展示品紹介

バウアーブロート(複製)

  • 地域:フランケン ドイツ
バウアーブロート
(複製)

ライムギ6割、コムギ4割、天然酵母、岩塩、水だけで焼いたパン。粉は石臼挽きで、1 個4キログラム。こうした伝統的なパンは人気が高く、近年は通信販売でも売られる。薄くスライスして、ソーセージやピクルスをのせて食べる。

シェラーとローラー

  • 標本番号:H0092190ほか、 H0092180ほか
  • 地域:チロル オーストリア
  • 1981年製作
シェラーとローラー

日本のなまはげに似た行事は、東ヨーロッパから中部ヨーロッパに多く見られる。これは、オーストリアのチロル地方のカーニバルの仮面と衣装。男性的なシェラーは冬、女性的なローラーは春を象徴する。

「陽気な墓」

  • 標本番号:H0211880
  • 制作:スタン・ヨン・パトラシュ
  • 地域:マラムレシュ ルーマニア
  • 1997年収集
「陽気な墓」

亡き村人の生前の姿をユーモアとともに絵と物語で描き出した「陽気な墓」。一人ひとりの個性に応じた内容となっている。ルーマニアのサプンツァ村の墓地には、この「陽気な墓」が林立している。(写真は部分)

ガラスイコン「嘆きの聖母」

  • 標本番号:H0211549
  • 制作:フレスキン・ヨアン
  • 地域:ルーマニア
  • 1997年収集
ガラスイコン
「嘆きの聖母」

東方正教会では、イコンとよばれる聖画像を崇敬する。多くは板の上に聖母子像、救世主、聖人などが描かれている。また巡礼記念として発達したガラスイコンは、板の代わりにガラスを用いたものである。

ミシン

  • 標本番号:H0121534
  • 地域:ダブリン アイルランド
  • 1940年製作
ミシン

19世紀半ば、アメリカの発明家I.M.シンガーが改良ミシンで特許を取り、分割払い制度を導入して販路をひろげた。

煙突付きアイロン

  • 標本番号:H0151186
  • 地域:ポルトガル
  • 1987年収集
煙突付きアイロン

煙突は、なかに入れた木炭の煙を避(よ)ける目的でつけられた。この形のアイロンは、アンティークとしても愛好されている。

EUのユーロ硬貨

EUのユーロ硬貨

経済の統合をめざすEUでは、共通通貨ユーロ圏が拡大しつつある。ユーロ紙幣は統一されているのに対し、各国で発行されている硬貨の表には、それぞれの偉人や自然など国家的象徴が刻まれている。(写真はパネルの一部)

移民が語るライフストーリー(映像)

移民が語るライフストーリー(映像)

さまざまな地域からやってくる移民にも、それぞれのストーリーがある。映像では、移民が自分の生いたちや国を離れた理由、ホスト社会での生活や家族、将来の夢についてかたる。