Select Language

たくさんのふしぎ2024年6月号 ウンム・アーザルのキッチン

館外での出版物

書名 たくさんのふしぎ2024年6月号 ウンム・アーザルのキッチン
著者名 菅瀬晶子(文)、平澤朋子(絵)
出版社 福音館書店
発行年月日 2024年5月2日
判型・体裁 B5版
頁数 40頁
ISBN (雑誌コード)15923-06
定価 810円(税込)
研究 東地中海アラブ諸国におけるキリスト教徒のアイデンティティ表象とナショナリズム(2011.4-2024.3)

主題・内容

イスラエルの港町ハイファに住む、アラブ人キリスト教徒女性のライフ・ヒストリーを、一週間の出来事から解きほぐす。ユダヤ人国家に包括されながらも、宗教的アイデンティティを守る人びとの暮らしを描く。

おすすめのポイント、読者へのメッセージ

イスラエル国籍のアラブ人の存在は、パレスチナ・イスラエル紛争において見落とされがちであるが、共存の鍵を握りうる存在である。ガザ侵攻に停戦の兆しが見えず、パレスチナ・イスラエル双方に過激なプロパガンダが飛び交う今、ひとりの女性の物語から、マイノリティとして暮らすことの苦悩と、その中にも存在する喜びについて知ってほしい。

目次

日曜日
ウンム・アーザルとわたし(筆者)、修道院のまかないに行く

月曜日
市場での買い物。ウンム・アーザルの生い立ちとイスラエル建国の経緯、イスラエル内のアラブ人市民のデータについて

火曜日
ウンム・アーザルとわたし、隣人の手伝いに行く。アラブ人の男性優位な結婚観について

水曜日
ウンム・アーザル、孫娘に料理を教える

木曜日
ウンム・アーザルと長女の話

金曜日
家族が集う金曜日の食事と、キリスト教徒の食習慣について

土曜日
離れて暮らす次女の一家と、ウクライナに留学中の孫について

ある夏の日の夕方(エピローグ)

作者のことば 「ふつうの人の暮らしからみえてくる中東」