ガラパゴスを歩いた男――朝枝利男の太平洋探検記
館外での出版物

カバー(C)
写真:ガラパゴスに立つ朝枝利男(フロレアナ島ブラックビーチ、1932年、国立民族学博物館X0076115)
図版:クロッカー隊のガラパゴス諸島の経路(製作:朝枝利男、国立民族学博物館X0076014)
書名 | ガラパゴスを歩いた男――朝枝利男の太平洋探検記 |
著者名 | 丹羽典生 |
出版社 | 教育評論社 |
発行年月日 | 2025年1月8日 |
判型・体裁 | 四六判 |
頁数 | 265頁 |
ISBN | 9784866241104 |
定価 | 2,640円(税込) |
研究 | 共同研究成果: 日本人による太平洋の民族誌的コレクション形成と活用に関する研究――国立民族学博物館所蔵朝枝利男コレクションを中心に(2021.10-2025.3) フォーラム型人類文化アーカイブズプロジェクト成果: 日本人の太平洋収集に関する総合的アーカイブスの構築 |
主題・内容
朝枝利男は何者か。「ガラパゴス探検の日本人のパイオニア」でありながら、ほぼ無名の人物である朝枝利男の残した膨大な写真・スケッチを交えながら彼の生涯を解き明かす。
おすすめのポイント、読者へのメッセージ
進化論のふるさとガラパゴス諸島。1930年代前半に、一人の日本人がアメリカの探検隊の中にいた。この人物は一体何者なのだろうか。博物学と共に生き、今では忘れられた日本人探検家の生涯を解き明かす最初の著作である。
目次
序章 バックヤードでの出会い
一 ガラパゴス探検の日本人パイオニア
二 日本人最初のガラパゴス諸島への訪問者か
第一章 渡米して探検家となる
一 アメリカ留学まで
二 アメリカでの探検隊への参加
第二章 ガラパゴス諸島探検記
一 ガラパゴスへの訪問
二 風変わりなドイツ人男女との出会い
三 人類未踏のクロッカー山の頂を制覇
四 来島記念を岸壁に記す
五 一九三二年のガラパゴス探検の終わりに
第三章 ガラパゴスでの発見と記録
一 新種の発見
二 火山活動を観察する「最も危険な旅」
三 仙人掌観察
四 「鳥の楽園」のなかで
五 そのほかの動物たち
六 日本へのガラパゴスの紹介
第四章 太平洋を駆け抜ける
一 ピトケアン島を経てイースター島にて神秘の中心を味わう
二 モアイ像の複製をつくる
三 ソロモン諸島にて民族学の調査に協力する
第五章 探検を終えた朝枝利男
一 第二次世界大戦
二 収容所での生活
三 戦後のアメリカにて
四 朝枝利男の最期
年譜
参照文献一覧