みんぱく公開講演会「ファンタジーの挑戦――もうひとつの世界を想像しよう」

日時:
2020年11月06日 @ 18:30 – 20:30 Asia/Tokyo タイムゾーン
2020-11-06T18:30:00+09:00
2020-11-06T20:30:00+09:00
場所:
日本経済新聞社大阪本社 カンファレンスルーム
大阪市中央区高麗橋1-4-2
日時 2020年11月6日(金)
18:30 – 20:30(開場17:30)
講演会場 日本経済新聞社大阪本社 カンファレンスルーム
大阪市中央区高麗橋1-4-2
定員100名(先着順)
※事前申込が必要です。
主催 国立民族学博物館、日本経済新聞社
後援 岩波書店
参加費 無料

☆インターネットでのライブ中継も実施いたします。(要事前申込み)

※ 会場参加の申込受付は、定員に達しましたので終了しました。
Webライブ中継の視聴申込受付は、引き続き行っております。

趣旨

世の中が乱れると、ファンタジーブームが起きると言われています。フランス革命勃発後、人びとはファンタジーに夢中になりましたし、関東大震災のあともファンタジーが読まれました。ボッカチオの『デカメロン』はペスト禍のときに書かれましたし、『千一夜』最古の写本が成立したとされる14世紀前後は、中東地域でペストが猛威をふるった時期でした。
「みんな今を生きているって、想像しよう」とジョン・レノンは言いました。いま一人ひとりが、これからどう生きよう、世の中はどうなるのだろうと不安にかられているかもしれません。ファンタジーは、その問いかけに即答するようなものではありません。その役割とは、もうひとつの世界を想像してみること、その可能性の中で日々を生きていくかけがえのなさを見つめることなのです。ファンタジーに思いを寄せることは、広い意味での想像力、創造力という人間に備わった能力の一部です。
人間は、10万年ほど前に言葉を獲得したとされています。おそらくは時を同じくして、さまざまな生存戦略の一部として「虚構の世界を創る」能力も獲得したのです。この能力は他者をあざむくためだけでなく、他者とつながるためでもあったでしょう。自分ではどうにもならない事象を前にしてそれを理解し超えていく、たとえ超えられなくても見知らぬものをそばに置き直して楽しむために想像の世界を広げていったのではないでしょうか。
ファンタジーという文学ジャンルが広く認められるようになったのは、比較的新しい時代のことです。しかしファンタジーそのものは、人類が言葉を獲得してからずっと人間の営みの一部でした。言葉で世界を発見していく文学行為としてのファンタジーについて、その創造の現場で考えてみたいと思います。

プログラム

総合司会 相島葉月(国立民族学博物館准教授)

17:30 – 18:30 受付  
18:30 – 18:35
(5分)
開会 渡邊園子(日本経済新聞社・大阪本社編集局長)
18:35 – 18:40
(5分)
挨拶 吉田憲司(国立民族学博物館長)
18:40 – 19:10
(30分)
基調講演 「アラジンはなぜ世界を魅了するのか?
    ――ファンタジーの文明誌」
西尾哲夫(国立民族学博物館教授)
19:10 – 19:30
(20分)
休憩  
19:30 – 20:30
(60分)
対談 「妄想が世界を創る!」
森見登美彦(作家)×西尾哲夫(聞き手)

講師紹介

西尾哲夫(国立民族学博物館教授)

1958年、香川県生まれ.京都大学大学院文学研究科博士課程修了.文学博士(京都大学).現在,人間文化研究機構・国立民族学博物館教授.総合研究大学院大学教授.主な著書に『アラビアンナイト――文明のはざまに生まれた物語』(岩波新書、2007年)『世界史の中のアラビアンナイト』(NHK出版、2011年)『ヴェニスの商人の異人論――人肉一ポンドと他者認識の民族学』(みすず書房、2013年)ほか。アラブ遊牧民の言語や文化に関する言語人類学的研究やアラビアンナイトをめぐる比較文明学的研究をしている。近著の『ガラン版千一夜物語』(岩波書店、2019~2020年、全六巻)は各紙の書評等で話題となっている。

森見登美彦(作家)

1979年、奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年、『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、小説家デビュー。2007年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を、2010年『ペンギン・ハイウェイ』で日本SF大賞を受賞する。『四畳半神話大系』『有頂天家族』『有頂天家族 二代目の帰朝』はTVアニメ化もされた。ほかの著書に『四畳半王国見聞録』『聖なる怠け者の冒険』『夜行』等がある。最近の『熱帯』はアラビアンナイトにインスピレーションを得た実験的小説で、国立民族学博物館の教員を主人公のモデルにしている。なお本作品は直木賞候補作になるとともに、高校生直木賞を受賞した。

地図

講演会場:日本経済新聞社大阪本社 カンファレンスルーム(大阪市中央区高麗橋1-4-2)

  • 地下鉄 堺筋線「北浜駅」4番出口より徒歩約3分
  • 京阪電車 京阪本線「北浜駅」30番出口より徒歩約3分

申込方法

※申込受付は終了いたしました。

お問い合わせ先

  • 国立民族学博物館 研究協力課
  • TEL 06-6878-8209
  • メールアドレス koenkai★minpaku.ac.jp ※★印を@に変更して送信ください。