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躍動するインド世界の布

日時:
2021年10月28日 @ 10:00 – 2022年01月25日 @ 17:00 Asia/Tokyo タイムゾーン
2021-10-28T10:00:00+09:00
2022-01-25T17:00:00+09:00
場所:
国立民族学博物館 本館企画展示場

会期 2021年10月28日(木)~ 2022年1月25日(火)
会場 国立民族学博物館 本館企画展示場
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 休館日 水曜日(ただし、11月3日は開館、翌4日は休館)
年末年始(12月28日~1月4日)
※1月5日(水)は通常の休館日のため、年始は1月6日(木)から開館します。
主催 国立民族学博物館
協力 MINDAS(南アジア地域研究国立民族学博物館拠点)
公益財団法人千里文化財団
観覧料 一般580円(490円)、大学生250円(200円)、高校生以下無料

詳しくはこちらから

展示概要

インドを中心とする南アジア世界において、布は時と場所、使途に応じて、あるいは宗教的規範や社会的慣習によって、用いられるかたちや色、文様が異なり、その扱われ方も場面ごとに明確に定められている。
これまでインドについては、一枚布を巧みに変形させて、多様にまとう着衣文化があることが注目されてきた。だがインドにおける布は、衣装としてだけではなく、人生儀礼における贈与や、神がみへの奉納、社会運動でのシンボルといった多様な役割を担っている。人びとは場面に応じて多種多様な布のなかから目的や機能に適したものを選び、使い分けているのである。そのような人びとと布の多様な関係性は、多宗教、カースト制度、数百を超える言語といったインド社会の特質と深く結びついている。
インド世界の布は、場をくぎり、人をつなぎ、神と人の媒介となり、政治をうごかし、グローバル経済をうみだす。このように躍動する布の現場に光を当て、布の役割や機能を明らかにすることは、グローバル化が進む現代インドの社会や文化の持続と変容の動態をひもとくことにつながる。本展示ではインド社会をつくりだしている人びとの営みを多彩な布とともに紹介する。

  • イスラームの集会のトロン。バングラデシュ、ダッカ、2010年、五十嵐理奈撮影

  • インド、グジャラート州、カッチ県の港町ムンドラー郊外にある聖者墓に掛けられたダルガー・チャーダル。中央の赤字の布にはモスクの形にアッラーの美名がプリントされている。2011年、鈴木英明撮影

  • 庶民の市場バラ・バザールの頭上を飾るインド国旗の連続旗。インド、西ベンガル州、コルカタ、2013年、豊山亜希撮影

  • インドで東アフリカ向けカンガの生産がおこなわれている。インド、グジャラート州、ジェートプル、2006年、金谷美和撮影

  • 野蚕のエリ蚕にヒマの葉を飼料として与える。インド、アッサム州、2019年、上羽陽子撮影

展示記録パノラマムービー

展示記録パノラマムービー

関連催し

みんぱくウィークエンド・サロン

神と出会うために——礼拝儀礼布ピチュワーイー
  • 日時:2021年11月7日(日) 14:30~15:15
  • 講師:豊山亜希(近畿大学准教授)
    上羽陽子(人類文明誌研究部准教授)
  • 場所:国立民族学博物館 第5セミナー室
  • 参加無料(要展示観覧券)/申込不要

礼拝儀礼布ピチュワーイー(部分)。
インド、ラージャスターン州、ナートドワーラー、1984年収集、本館蔵、
H0118550、177×130cm

カンガ!――アフリカの布?インドの布?
  • 日時:2021年12月5日(日) 14:30~15:15
  • 講師:鈴木英明(グローバル現象研究部准教授)
  • 場所:国立民族学博物館 第5セミナー室
  • 参加無料(要展示観覧券)/申込不要

ケニア・モンバサのカンガ専門店

変容する舞踊衣装——擬態するカールベーリヤー
  • 日時:2021年12月19日(日) 14:30~15:15
  • 講師:岩谷彩子(京都大学大学院准教授)
    上羽陽子(人類文明誌研究部准教授)
  • 場所:国立民族学博物館 第5セミナー室
  • 参加無料(要展示観覧券)/申込不要

レストランで踊るカールベーリヤー女性とブーンギーを吹く男性。
ラージャスターン州、ジャイプル、2014年、岩谷彩子撮影

聖と俗——染色布で女神寺院をつくる
  • 日時:2021年12月26日(日) 14:30~15:15
  • 講師:上羽陽子(人類文明誌研究部准教授)
  • 場所:国立民族学博物館 第5セミナー室
  • 参加無料(要展示観覧券)/申込不要

女神祭礼の時期になると市場などで女神儀礼用染色が販売される。
インド、グジャラート州、アフマダーバード、2010年、報告書撮影

トライブ・アイデンティティとしての布
  • 日時:2022年1月9日(日) 14:30~15:00
  • 講師:岡田恵美(人類基礎理論研究部准教授)
  • 場所:国立民族学博物館 第5セミナー室
  • 参加無料(要展示観覧券)/申込不要

伝統的な橙と黒の配色にベストやタイを取り入れたチャケサン・トライブ

モーディー首相、サリーになる
  • 日時:2022年1月16日(日) 14:30~15:15
  • 講師:杉本星子(京都文教大学教授)
    上羽陽子(人類文明誌研究部准教授)
  • 場所:国立民族学博物館 第5セミナー室
  • 参加無料(要展示観覧券)/申込不要

モーディー首相と戦闘機がプリントされたサリー

クロストーク 【オンライン(ライブ配信)のみ】

「布と空間デザイン――インドの躍動感を伝える」

本企画では、展示内容をどのように具体化するかについて、展示設計から演示手法、設営のプロセスを紹介します。それにより、1)使用状況を再現することが難しいとされる布の展示手法を開示する、2)布の役割や機能を紹介する企画展において、どのような空間デザインを生みだすことが可能なのか、展示企画者と展示設計者で討論します。

  • 日時:2021年11月13日(土)13:30~15:00
  • 開催方法:オンライン(ライブ配信)
  • 定員:30名(要事前申込/先着順) 定員に達しましたので申込受付は終了いたしました。
  • 参加費:無料
  • 主催:国立民族学博物館 協力:MINDAS(南アジア地域研究国立民族学博物館拠点)
  • 司会:金谷美和(国際ファッション専門職大学 准教授)
  • 登壇者:
    山中コ〜ジ(合同会社GENETO GROUP 代表・建築家)
    山下麻子(合同会社GENETO GROUP デザイナー)
    五十嵐理奈(福岡アジア美術館 学芸員)
    上羽陽子(国立民族学博物館 准教授)
    小関万緒(国立民族学博物館企画課標本資料係 職員)

 ※ 本イベントはオンライン配信のみで実施いたします。会場ではご視聴いただけません。
※ 新型コロナウイルスによる感染症拡大防止ため、イベントを変更・中止する場合がございます。あらかじめご了承ください。


関連出版物

企画展関連図書『躍動するインド世界の布』

場をくぎり、人をつなぎ、神と人の媒介となり、政治をうごかし、グローバル経済をうみだす。インド世界を多彩な布から迫る。

  • 編者:上羽陽子・金谷美和
  • 発行:昭和堂
  • 2021年10月15日(金)発行
  • 定価:2,090円(税込)
躍動するインド世界の布

2022年 国立民族学博物館オリジナルカレンダー
躍動するインド世界の布

2022年の国立民族学博物館オリジナルカレンダーは、企画展「躍動するインド世界の布」(2021年10月28日[水]〜2022年1月25日[火])の展示資料から選びました。人生儀礼における贈与品、神がみへの奉納品、社会運動のシンボルなど、多様な布の世界をお楽しみいただけます。

  • 監修:上羽陽子
  • 協力:国立民族学博物館
  • 解説:
    上羽陽子(国立民族学博物館准教授)
    金谷美和(国際ファッション専門職大学准教授)
    杉本星子(京都文教大学教授)
    鈴木英明(国立民族学博物館准教授)
    高道由子(京都大学大学院博士後期課程)
    豊山亜希(近畿大学准教授)
    福内千絵(大阪芸術大学非常勤講師)
    宮本万里(慶應義塾大学准教授) 【50音順】
  • 制作・発行:公益財団法人 千里文化財団
  • 2021年 9月1日発行
  • 定価:1,320円(税込)
2022年 国立民族学博物館オリジナルカレンダー 躍動するインド世界の布
2022年 国立民族学博物館オリジナルカレンダー 躍動するインド世界の布

国立民族学博物館 公式Twitter・Instagramプレゼントキャンペーン

※ キャンペーンは終了いたしました。

企画展「躍動するインド世界の布」(2021年10月28日(木)~2022年1月25日(火))開催を記念して、Twitter・Instagramキャンペーン参加者に抽選で関連図書またはみんぱくオリジナルカレンダーをプレゼント!