チェチェメニ号の冒険

映画チラシ「チェチェメニ号の冒険」
開催日 | 2025年11月29日(土) |
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時 間 | 13:30~16:15(受付・開場12:30) |
場 所 | 国立民族学博物館 みんぱくインテリジェントホール(講堂) |
定 員 | 350名 |
参加費 | 要展示観覧券(一般780円)※イベント参加費は不要 |
申 込 | 事前申込制(先着順) ※ 予約状況はイベント予約サイトでご確認ください。 |
主 催 | 国立民族学博物館 |
特別協力 | 船の科学館「海の学びミュージアムサポート」![]() ![]() |
概要
本映画会では、本館がオセアニア展示場にて1977年より展示しているミクロネシアの航海カヌー「チェチェメニ号」が1975年に沖縄で開催された海洋博へ航海した際の記録映画『チェチェメニ号の冒険』を上映します。本特別展の開催には、このチェチェメニ号の航海50周年を記念する目的もあります。またチェチェメニ号とミクロネシアの航海術に関するテーマの展示とも深く関連する映像作品でもあります。本イベントでは、この映像作品の製作に関わった門田修氏、手作りの丸木舟による4700キロの航海を成功させた関野吉晴氏、そして実際にサタワル島のシングルアウトリガーカヌーに乗り、ヤップからパラオへの伝統航海に参加した経験をもつ林和代氏を交え、この映像作品の意義や秘話に迫ります。
プログラム
【司会】 小野林太郎(国立民族学博物館教授)
【解説】 門田修(映像作家)、関野吉晴(冒険家)、林和代(サタワル島航海体験者)
13:30~13:45 | 趣旨説明(門田修) |
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13:45~15:00 | 作品上映 |
15:00~15:15 | 休憩 |
15:15~16:15 | 解説・質疑応答(解説者:門田修、関野吉晴、林和代/司会者:小野林太郎) |
上映作品
「チェチェメニ号の冒険」
本作品は国立民族学博物館が所蔵し、オセアニア常設展で開館時より展示してきたチェチェメニ号の3000キロに及ぶ画期的な航海をその出発から沖縄への到着まで密着して撮影に成功した記録映画である。ナレーションは森繁久彌氏、カメラはその後の民族映像の世界で活躍してきた明石太郎氏らが担当し、1976年の文化庁優秀映画奨励賞、優秀映画鑑賞会持選、キネマ旬報ベストテン第1位を独占した記録映画の記念碑的作品でもある。
1976年 / 日本 / 日本語 / 85分 / 英語字幕あり
【監督】 門田龍太郎
【配給】 北斗映画プロダクション

チェチェメニ・イラスト
登壇者プロフィール

門田修(モンデン オサム)
フォトジャーナリストとして20代より活動を始める。世界各地の海洋民族と船を追い、自然と人との関係を探り、多くの著書、映像作品を手がけてきた。現在、映像制作会社海工房を主宰。
主な著書には、『海のラクダ 木造帆船ダウ同乗記』(中公新書/1980)、『写真集 サハラの岩面画』(日本テレビ出版/1983)、『フィリピン漂海民 ~月とナマコと珊瑚礁~』(河出書房新社/1986)、『海賊のこころ』(筑摩書房/1990)、『海が見えるアジア』(めこん/1996)がある。
また主な映像作品としては、「大航海~ヴァスコ・ダ・ガマの道」全11巻(1997-1999)、「マダガスカルのカヌー~人類移動の痕跡を求めて」(2009/京都大学総合博物館 学術映像コンペティション受賞)、「大海原を渡った人びと」他、海洋文化館 展示映像全作 (2011-2013)、「オセアニアのカヌー」 (2014、国際常民文化研究機構)、「スギメ~3万年前の大航海徹底再現プロジェクト」(2020/文部科学大臣賞受賞)などがある。

関野吉晴(セキノ ヨシハル)
1949年1月20日東京都墨田区生まれ。
1967年都立両国高校卒業。 1975年一橋大学法学部卒業。 1982年横浜市立大学医学部卒業。 一橋大学在学中に同大探検部を創設し、1971年アマゾン全域踏査隊長としてアマゾン川全域を下る。 その後25年間に32回、通算10年間以上にわたって、アマゾン川源流や中央アンデス、パタゴニア、アタカマ高地、ギアナ高地など、南米への旅を重ねる。その間、現地での医療の必要性を感じて、横浜市大医学部に入学。医師(外科)となって、武蔵野赤十字病院、多摩川総合病院などに勤務。その間も南米通いを続けた。
1993年からは、アフリカに誕生した人類がユーラシア大陸を通ってアメリカ大陸にまで拡散していった約5万3千キロの行程を、自らの脚力と腕力だけをたよりに遡行する旅「グレートジャーニー」を始める。南米最南端ナバリーノ島をカヤックで出発して以来、足かけ10年の歳月をかけて、2002年2月10日タンザニア・ラエトリにゴールした。
2004年7月からは「新グレートジャーニー 日本列島にやって来た人々」をスタート。シベリアを経由して稚内までの「北方ルート」、ヒマラヤからインドシナを経由して朝鮮半島から対馬までの「南方ルート」を終え、インドネシア・スラウェシ島から石垣島まで手作りの丸木舟による4700キロの航海「海のルート」は2011年6月13日にゴールした。
1999年 植村直己冒険賞(兵庫県日高町主催)受賞 2000年 旅の文化賞(旅の文化研究所)受賞 2013年3月16日〜6月9日 国立科学博物館(特別展)「グレートジャーニー・人類の旅 ~この星に、生き残るための物語。~」 武蔵野美術大学名誉教授(文化人類学)

林和代(ハヤシ カズヨ)
旅行ライター
著書に2003年「1日1000円で遊べる南の島」(双葉社刊)
2003年にサタワル島の伝統航海師、マウ・ピアイルクと出会ったのを機に、翌年サタワル島のシングルアウトリガーカヌーに乗り、ヤップからパラオへの伝統航海に参加。
以降、サタワル島を訪ねるとともに、マウの息子セサリオ・セウラルーをキャプテンとする双胴カヌー、アリンガノ・マイスにてミクロネシアの島々を巡る航海をたびたび経験。
2009年、2011年、2013年、2016年、2023年など。
2025年には台湾からパラオへの航海に参加。
申込について
事前申込制(先着順)での開催となります。
代表者を含め2名まで申込可能です。
受付期間:2025年10月27日(月)10:00~11月26日(水)16:00
※定員になり次第受付終了
※解説時に手話通訳が必要な方は、11月7日(金)までに申込いただき、その旨をお知らせください。
- 予約状況はイベント予約サイトでご確認ください。
- 事前申込の方へ、当日12:30から本館2階会場前にて展示観覧券を確認後、入場していただきます。
- 受付期間内に定員に満たない場合のみ当日参加を受付けます。
申込方法
イベント予約サイトからの申込
電話での申込
2025年10月27日(月)10:00~
次の必要事項をお知らせください。
① イベント名「11月29日みんぱく映画会」
② 参加人数(代表者含め2名まで)
③ 氏名(漢字、フリガナ)
④ 連絡先(固定電話/携帯電話/メールアドレス いずれか)
※③、④は代表者のみ
【申込先】
企画課博物館事業係イベント予約受付
Tel:06-6878-8210(土日祝を除く10:00~16:00)
お問い合わせ
国立民族学博物館 企画課 博物館事業係
TEL:06-6878-8210(土日祝を除く9:00~17:00)