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特別展「舟と人類―アジア・オセアニアの海の暮らし」

日時:
2025年09月04日 @ 10:00 – 2025年12月09日 @ 17:00 Asia/Tokyo タイムゾーン
2025-09-04T10:00:00+09:00
2025-12-09T17:00:00+09:00
場所:
国立民族学博物館 特別展示館

※画像をクリックすると拡大表示されます

会  期 2025年9月4日(木)~12月9日(火)
会  場 国立民族学博物館 特別展示館
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休  館  日 水曜日
観  覧  料 一般1,200円(810円)、大学生600円(340円)、高校生以下無料
※本館展示もご覧になれます。
※( )は、20名以上の団体料金、大学等の授業でご利用の方、3ヶ月以内のリピーター、満65歳以上の方(一般料金)の割引料金(要証明書等)。
※大学等は、短大、大学、大学院、専修学校の専門課程。
※障がい者手帳をお持ちの方は、付添者1名とともに、無料で観覧できます。
※その他の各種優待についてはこちらから
※大学生・一般の方は万博記念公園各ゲートで、国立民族学博物館の観覧券をお買い求めください。同園内を無料で通行できます。
※高校生以下の方、国立民族学博物館友の会会員の方は万博記念公園各ゲート有人窓口で、みんぱくへ行くことをお申し出いただき、通行証をお受け取りください。
※万博記念公園をご利用になる場合は、同園入園料が必要です。
※電子チケットをJTBレジャーチケットアソビューで販売中。
主  催 国立民族学博物館
特別協力 船の科学館「海の学びミュージアムサポート」
船の科学館「海の学び ミュージアムサポート」海と日本PROJECT
協  力 海工房、NIHUグローバル地域研究プログラム海域アジア・オセアニア研究プロジェクト、公益財団法人千里文化財団、国立科学博物館、鳥羽市立海の博物館、南山大学人類学博物館、東大阪市、藤井寺市教育委員会、米原市教育委員会
後  援 東南アジア学会、東南アジア考古学会、日本オセアニア学会、ミクロネシア連邦大使館

特別展「舟と人類―アジア・オセアニアの海の暮らし」紹介映像


展示概要

人類史において舟やカヌーの出現とその本格的な利用は、私たちホモ・サピエンス以降だと言われています。本特別展では人類史的な視点もふまえつつ、本館が所蔵してきたアジアやオセアニアの海域世界における多様な舟を紹介します。

撮影:門田修 場所:蘭嶼(台湾) 撮影年:1994 年5月

撮影:門田修 場所:蘭嶼(台湾) 撮影年:1994 年5月

舟がメインとなる1階展示では、人類が最初に建造し、利用した舟は何か?という問いから、樹皮、草、動物の皮、丸木など多様な素材を浮力にし、現代まで利用されてきた舟たちも紹介します。そのほかに古代日本の舟として埴輪や出土した板材に注目しつつ、北太平洋や南太平洋圏に進出した人類が考案し、利用してきた舟たちが勢揃いします。

チチカカ湖のあし舟(ペルー)

チチカカ湖のあし舟(ペルー)

牛皮舟(中国)

牛皮舟(中国)

白樺樹皮のカヌー(カナダ)

白樺樹皮のカヌー(カナダ)

カツオ釣り漁のアウトリガー式カヌー(サモア)

カツオ釣り漁のアウトリガー式カヌー(サモア)

インド洋圏のシングルアウトリガー式カヌー(マダガスカル)

インド洋圏のシングルアウトリガー式カヌー(マダガスカル)

島根県のソリコ舟(日本)

島根県のソリコ舟(日本)

さらに本特別展では、人々が舟を使ってどのように暮らしてきたのかにも注目し、舟の建造、推進、漁撈や交易における利用、そしてあの世とこの世を行き来する精神世界における舟の役割についてもみていきます。

2階展示では、これらのテーマに関わる道具類を実際に触って、その感触を体験してもらうコーナーや、航海の様子をVR映像で体験してもらうコーナーも、ぜひお楽しみください。

ポリネシアのカツオ釣り用疑似餌針(ニュージーランド)

ポリネシアのカツオ釣り用疑似餌針(ニュージーランド)

ミクロネシアのカツオ釣り用疑似餌針(マーシャル共和国)

ミクロネシアのカツオ釣り用疑似餌針(マーシャル共和国)

舟の建造に使われる貝の斧(ミクロネシア連邦共和国)

舟の建造に使われる貝の斧(ミクロネシア連邦共和国)

ポリネシアのダブルカヌー模型(西サモア)

ポリネシアのダブルカヌー模型(西サモア)

木彫の霊舟模型(インドネシア共和国)

木彫の霊舟模型(インドネシア共和国)

カツオ釣り用 擬餌鉤(西サモア)

カツオ釣り用 擬餌鉤(西サモア)

タコ捕り用 擬餌鉤(西サモア)

タコ捕り用 擬餌鉤(西サモア)

釣り仕掛け(トビウオ漁用)(ソロモン諸島)

釣り仕掛け(トビウオ漁用) (ソロモン諸島)

タコとり用 罠(箱付)(アメリカ合衆国 ハワイ)

タコとり用 罠(箱付)(アメリカ合衆国 ハワイ)

展示構成

1F

主に本館の舟・カヌー標本を中心に展示し、舟の発達を人類史的な流れの中で紹介するとともに、海域アジア・オセアニアの多彩な舟とその利用法について、他の関連資料や映像や写真と共に紹介します。西日本で出土した舟形埴輪や舟に使われた板材も登場します。

  • 1 古代から受け継がれてきた舟たち
  • 2 日本における古代の舟
  • 3 北方圏の舟
  • 4 南洋圏の舟
  • 5 日本の舟とその世界

2F

舟にかかわる様々なテーマ別に本館の標本資料や協力いただいた博物館や研究機関からお借りした貴重な資料を紹介します。これらは、手斧などの舟を建造する道具、多様な舟の模型や櫂、漁撈に使われる多様な漁具、舟をつかった交易で運ばれるお宝たち、そして霊舟などあの世でも活躍する舟たちです。

  • 6 舟を造る・飾る
  • 7 模型にみる舟の多様な世界
  • 8 漕ぐ・踊る―多様な櫂たち
  • 9 漁撈と舟―漁具にみる機能と造形美
  • 10 交易と舟―島じまをまわる宝たち
  • 11 あの世とこの世をつなぐ舟

2Fの体験と映像コーナー

舟や漁具に触ろう―ユニヴァーサル展示コーナー

このセクションでは、実際に触れることができる手作りのカヌー模型、櫂、石の斧、カヤックの材料となる皮などを展示し、「さわる展示」により紹介します。

VR視聴体験コーナー

丸木舟や帆船など、航海中の舟から撮影した360度映像を、VR視聴機器を装着して体験してもらいます。

関連の映像のシアター

上映時間が比較的長い映像資料のプログラムを用意し、座って視聴できるセクションの設置も予定しています。プログラムは4-5本程度とし、それを連続して上映する予定です。

関連イベント

関連イベントカレンダー
9月 14日(日) みんぱくウィークエンド・サロン 舟の人類史――移動・漁・信仰 【終了】
20日(土) みんぱくゼミナール アジア・オセアニアの舟と人類――みんぱく舟資料からの検討 【終了】
27日(土) 研究公演 マオリの伝統芸能 カパハカ 【終了】
10月 4日(土) 友の会講演会 海を越えた人類の移住と舟――海域アジア・オセアニアの事例から 【終了】
5日(日) みんぱくウィークエンド・サロン 古代日本の舟とその特徴——船形埴輪と出土船材からの検討 【終了】
11日(土) ワークショップ アウトリガーカヌー模型を作って帆走させよう! 【終了】
12日(日) ワークショップ インドネシア・マドゥーラ島の舟模型を工作しよう! 【終了】
11月 1日(土)、2日(日) ワークショップ 海の暮らしとバスケタリー——月桃ガンシナーづくり 【終了】
8日(土)、9日(日) ワークショップ エアードームによる星の航海—オセアニアの伝統航海 【終了】
9日(日) みんぱくミュージアムパートナーズによる催し物 アウトリガーカヌー模型とチェチェメニ号の触察体験──「触るって楽しい!」を体験しよう 【終了】
15日(土) みんぱくゼミナール 浮かぶ、走る、閉じこめる――乗りものとしての舟、船舶 【終了】
15日(土)、16日(日) ワークショップ 縄文さんと石斧で丸木舟をつくろう【コース①】 【終了】
17日(月)~28日(金) ワークショップ 縄文さんによる丸木舟の製作プロジェクト
22日(土)、23日(日) ワークショップ 縄文さんと石斧で丸木舟をつくろう【コース①】
23日(日・祝) みんぱくウィークエンド・サロン 宝物の貝と石を探して――オセアニアの海上交易と航海カヌー
24日(月・祝) ワークショップ 縄文さん・関野さんの講演と関連映像の上映 舟と人類をめぐるグレートジャーニー:丸木舟から死体まで
29日(土) みんぱく映画会 チェチェメニ号の冒険
29日(土)、30日(日) ワークショップ 縄文さんと石斧で丸木舟をつくろう【コース②】
12月 6日(土)、7日(日) ワークショップ エアードームによる星の航海—オセアニアの伝統航海【12月】

みんぱく映画会


チェチェメニ号の冒険

[日時]:2025年11月29日(土)13:30~16:15
[場所]:国立民族学博物館 みんぱくインテリジェントホール(講堂)
[解説]:門田修(映像作家)、林和代(サタワル航海体験者)、
    拓海広志(海洋ライター&シンガーソングライター)
[司会]:小野林太郎(国立民族学博物館教授)

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みんばくゼミナール

アジア・オセアニアの舟と人類――みんぱく舟資料からの検討

[日時]:2025年9月20日(土)13:30~15:00
[場所]:国立民族学博物館 みんぱくインテリジェントホール(講堂)
[講師]:小野林太郎(国立民族学博物館教授)

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浮かぶ、走る、閉じこめる――乗りものとしての舟、船舶

[日時]:2025年11月15日(土)13:30~15:00
[場所]:国立民族学博物館 みんぱくインテリジェントホール(講堂)
[講師]:飯田卓(国立民族学博物館教授)

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研究公演


マオリの伝統芸能 カパハカ

[日時]:2025年9月27日(土)13:30~15:40
[場所]:国立民族学博物館 みんぱくインテリジェントホール(講堂)
[出演]:Ngā Hau E Whā (ナ・ハウ・エ・ファ)
[解説]:小杉世(大阪大学大学院人文学研究科教授)
    土井冬樹(天理大学国際学部講師)
    ピーター J. マシウス(国立民族学博物館名誉教授)
[司会]:小野林太郎(国立民族学博物館教授)

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みんぱくウィークエンド・サロン――研究者と話そう

舟の人類史――移動・漁・信仰

[日時]:2025年9月14日(日)14:30~15:15
[場所]:国立民族学博物館 本館展示場(ナビひろば)
[話者]:小野林太郎(国立民族学博物館教授)

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古代日本の舟とその特徴——船形埴輪と出土船材からの検討

[日時]:2025年10月5日(日)14:30~15:30
[場所]:国立民族学博物館 本館展示場(ナビひろば)
[話者]:小野林太郎(国立民族学博物館教授)
宮原千波(総合研究大学院大学人類文化研究コース・博士後期課程/日本学術振興会特別研究員DC1)

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宝物の貝と石を探して――オセアニアの海上交易と航海カヌー

[日時]:2025年11月23日(日・祝)14:30~15:15
[場所]:国立民族学博物館 本館展示場(ナビひろば)
[話者]:門馬一平(国立民族学博物館特任助教)

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ワークショップ

特別展「舟と人類──アジア・オセアニアの海の暮らし」関連ワークショップ
「アウトリガーカヌー模型を作って帆走させよう!」

[日時]:10月11日(土)13:00~15:30
[場所]:国立民族学博物館 第5セミナー室(本館2階)、特別展示館 他
[講師]:小野林太郎(国立民族学博物館教授)、みんぱくミュージアムパートナーズ

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特別展「舟と人類──アジア・オセアニアの海の暮らし」関連ワークショップ
「インドネシア・マドゥーラ島の舟模型を工作しよう!」

[日時]:2025年10月12日(日) ①午前の部10:30~13:00 ②午後の部14:00~16:30
[場所]:国立民族学博物館 第5セミナー室(本館2階)、特別展示館 他
[講師]:小野林太郎(国立民族学博物館教授)

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海の暮らしとバスケタリー——月桃ガンシナーづくり

[日時]:2025年11月1日(土)、11月2日(日)各日13:00~16:00
[場所]:国立民族学博物館 エントランスホール(本館1F)、特別展示館
[講師・指導]:小野林太郎(国立民族学博物館教授)
      池原美智子(石垣島 やちむん館工房 館長)
      石塚輝美(石垣島 やちむん館工房 スタッフ)

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エアードームによる星の航海—オセアニアの伝統航海【11月】

[日時]:2025年11月8日(土)、9日(日)
   各日、以下の時間で3回開催
   ①11:00~12:00
   ②13:00~14:00
   ③15:00~16:00
[場所]:国立民族学博物館 エントランスホール(本館1F)、第4セミナー室(本館2F)
[講師]:小野林太郎(国立民族学博物館教授)
   後藤明(喜界島サンゴ礁科学研究所学術顧問)

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エアードームによる星の航海—オセアニアの伝統航海【12月】

[日時]:2025年12月6日(土)、7日(日)
   各日、以下の時間で3回開催
   ①11:00~12:00
   ②13:00~14:00
   ③15:00~16:00
[場所]:国立民族学博物館 エントランスホール(本館1F)、第7セミナー室(本館2F)
[講師]:小野林太郎(国立民族学博物館教授)
   後藤明(喜界島サンゴ礁科学研究所学術顧問)

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縄文さんと石斧で丸木舟をつくろう【コース①】<11月15日、16日>

[日時]:2025年11月15日(土)、16日(日)
   各日、以下の時間で2回開催
   ①午前の部 10:30~12:30
   ②午後の部 14:00~16:00
[場所]:国立民族学博物館 特別展地下休憩所
[講師]:小野林太郎(国立民族学博物館教授)、雨宮国広、馬渕香

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縄文さんと石斧で丸木舟をつくろう【コース①】<11月22日、23日>

[日時]:2025年11月22日(土)、23日(日)
   各日、以下の時間で2回開催
   ①午前の部 10:30~12:30
   ②午後の部 14:00~16:00
[場所]:国立民族学博物館 特別展地下休憩所
[講師]:小野林太郎(国立民族学博物館教授)、雨宮国広、馬渕香

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縄文さんと石斧で丸木舟をつくろう【コース②】

[日時]:2025年11月29日(土)、30日(日)
   2日間通してのワークショップとなります。
   ・1日目 10:30~16:00
   ・2日目 10:30~15:00
[場所]:国立民族学博物館 特別展示館地下休憩所、万博記念公園内大地の池
[講師]:小野林太郎(国立民族学博物館教授)、雨宮国広、馬渕香

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その他の催し物

縄文さんによる丸木舟の製作プロジェクト

[日時]:2025年11月17日(月)~28日(金)
   ※土・日および休館日を除く
   ※11月24日(月・祝)12:00~は実施なし
[場所]:国立民族学博物館 玄関前広場
   ※雨天の場合、特別展示館地下休憩所にて実施

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縄文さん・関野さんの講演と関連映像の上映 舟と人類をめぐるグレートジャーニー:丸木舟から死体まで

[日時]:2025年11月24日(月・祝)13:30~15:30
[場所]:国立民族学博物館 第5セミナー室(本館2F)
[登壇者]:雨宮国広、関野吉晴
[司会]:小野林太郎(国立民族学博物館教授)

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友の会講演会

民博が所蔵する舟資料(特別展で展示予定)
撮影:門田修(海工房)、2025年

海を越えた人類の移住と舟――海域アジア・オセアニアの事例から

[日時]:10月4日(土)13:30~15:00
[場所]:国立民族学博物館 第5セミナー室
[講師]:小野林太郎(国立民族学博物館教授)

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みんぱくミュージアムパートナーズによる催し物


特別展関連サポート 視覚障害者向け展示場案内(事前予約制)

[日時]:2025年10月30日(木)~12月9日(火)
   1~2時間(ご都合に合わせます)、開館時間内(10:00~17:00)のみ
[場所]:国立民族学博物館 特別展示館

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アウトリガーカヌー模型とチェチェメニ号の触察体験──「触るって楽しい!」を体験しよう

[日時]:2025年11月9日(日)13:00~16:00
[場所]:国立民族学博物館 特別展示館2階、本館展示場

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※本特別展の関連イベントは他にも多数用意しております。その他の関連イベントにつきましては、準備が整い次第、随時掲載いたします。

関連出版物

特別展図録「舟と人類―アジア・オセアニアの海の暮らし」

[編者]:小野林太郎
[発行]:国立民族学博物館
[発行日]:2025年9月4日
※図録に一部誤りがございました。 お詫びして訂正いたします。
 正誤表を印刷してご利用ください。正誤表(PDF:63KB)

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月刊みんぱく 2025年9月号 特集 舟だ! タカラだ!

[発行]:国立民族学博物館
[発行日]:2025年9月1日

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特別展コラボメニュー

特別展の開催期間中は、森の洋食 グリルみんぱく にて特別展コラボメニューを提供しています。

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