国際シンポジウム「ミュージアムの未来―人類学的パースペクティブ」
日時:
2018年09月28日 @ 14:00 – 16:30
Asia/Tokyo タイムゾーン
2018-09-28T14:00:00+09:00
2018-09-28T16:30:00+09:00
開講日 | 2018年9月28日(金) 14:00 – 16:30(開場13:00) |
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場所 | グランフロント大阪 北館4階ナレッジシアター(大阪府大阪市北区大深町3-1) |
使用言語 | 英語/日本語(同時通訳あり) |
定員 | 350名(要事前申込) ★申込受付を終了しました。 |
企画 | 「人類の文化資源に関するフォーラム型情報ミュージアムの構築」プロジェクト/学術資源研究開発センター |
趣旨
民族学博物館は、19世紀に各国で設立されるようになったことからわかるように、「博覧会の世紀」の考えかたを強くうけ継いでいます。当時、人類社会は未開段階から産業段階へ進歩し、それぞれの民族文化はこの階梯の特定の中間段階に位置するものだと考えられていました。この進化主義の考えかたは、20世紀になると理論的に誤ったものとして棄却されますが、ミュージアムは、展示をとおして、見る者と見られる者のあいだに非対称的な権力関係を再生産しつづけました。しかし21世紀に入った現在、多くの民族学博物館が、展示とそれに関わるさまざまな活動をつうじて、この権力関係を脱構築しようとしています。
このシンポジウムでは、ミュージアムのあらたな役割を構想します。
プログラム
13:00 – | 開場 |
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14:00 – 14:10 | 開会のご挨拶 関雄二(国立民族学博物館教授) |
14:10 – 15:10 | 基調講演 「ポスト民族学博物館――動きつづけるヒトとモノ」 ジェイムズ・クリフォード(カリフォルニア大学サンタクルーズ校名誉教授) |
15:10 – 15:20 | 休憩 |
15:20 – 15:35 | 「ソースコミュニティと博物館資料との『再会』」 伊藤敦規(国立民族学博物館准教授) |
15:35 – 15:50 | 「エスノグラフィとエイジェンシー」 齋藤玲子(国立民族学博物館准教授) |
15:50 – 16:25 | パネル・ディスカッション ディスカッサント: ジェイムズ・クリフォード(カリフォルニア大学サンタクルーズ校名誉教授) 伊藤敦規(国立民族学博物館准教授) 齋藤玲子(国立民族学博物館准教授) 吉田憲司(国立民族学博物館長) |
16:25 – 16:30 | 閉会のご挨拶 清水展(日本文化人類学会会長、関西大学教授) |
基調講演「ポスト民族学博物館―動きつづけるヒトとモノ」 講師紹介
ジェイムズ・クリフォード(カリフォルニア大学サンタクルーズ校名誉教授)
世界的に著名な批評家で、人類学の領域で自明とされてきたさまざまな概念や方法論を疑問視してきた人類学者。邦訳された著作として『文化の窮状―二十世紀の民族誌、文学、芸術』(2003年、人文書院)および『ルーツ―二十世紀後期の旅と翻訳』(2002年、月曜社)などがある。
このたびのジェイムズ・クリフォード博士の来日に際し、上記の国際シンポジウムに先立ち、福岡で開催されるWSSF 2018(World Social Science Forum 2018)での学会発表および、北海道大学 アイヌ・先住民研究センターでの講演が予定されております。詳細は、各HPをご参照ください。
WSSF 2018(World Social Science Forum2018)[於:福岡国際会議場、要参加登録]
北海道大学 アイヌ・先住民研究センター(8月7日より情報公開予定)