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特別展「交感する神と人―ヒンドゥー神像の世界」の開会式・特別展内覧会挨拶

2023年9月13日に特別展「交感する神と人―ヒンドゥー神像の世界」の開会式・特別展内覧会がおこなわれ、館長が冒頭のごあいさつを致しました。

特別展「交感する神と人―ヒンドゥー神像の世界」の開会式・特別展内覧会挨拶

「みなさん、こんにちは。本日は、ようこそ、特別展「交感する神と人―ヒンドゥー神像の世界」の開会式・内覧会にお越しくださいました。有り難うございます。

インドは今年、世界最多の人口を抱える国となり、経済の上でも、国際関係においても、また宇宙開発の上でも、インドへの注目がにわかに高まっています。日本とインドの間で国交が結ばれて、昨年2022年で70年を迎えました。日印関係の深まりに合わせて、インド文化への関心もこれまでにない高まりを見せているようです。

国立民族学博物館(みんぱく)では、その創設当時から、世界の他の地域と並んで、インド、ネパール、スリランカを含む南アジアでの調査研究活動と資料収集活動を積極的に展開してきました。

さらに、2010年からは、みんぱくに,私どもが所属いています人間文化研究機構の「現代インド」地域研究拠点が置かれ、2016年からは、それを引き継ぐ形で「南アジア」地域研究拠点、さらに2022年からは「環インド洋」地域拠点が設置され、国際ネットワークのもとで、インドとそれを取り巻く世界の研究を進めてきました。

こうした一連の研究活動の成果は、1996年に公開した民博本館の南アジア展示場の展示に結実するとともに、1991年の特別展「大インド展」、2005年の特別展「インド サリーの世界」をはじめ、企画展の「インド刺繍布のきらめき―バシン・コレクションに見る手仕事の世界」「インド ポピュラー・アートの世界~近代西欧との出会いと展開」、「旅する楽器-南アジア、弦の響き」、そして直近では、2021年の「躍動するインド世界の布」などの形で、公開を重ねてまいりました。

このたび開催いたします特別展「交感する神と人―ヒンドゥー神像の世界」は、ヒンドゥー教のさまざまな神像と人びととのかかわり方に焦点を当て、神と人との豊かな交感の姿を描き出します。

展示場に足を踏み入れていただければお分かりいただけますが、インドで現在、10億人を超すというヒンドゥー教徒の人びとの暮らしには,神がみの像,神々の姿が満ちあふれているようです。

ヒンドゥー神像の世界を体系的に描き出す今回の特別展は、福岡アジア美術館をはじめ、国内の多くの美術館・博物館、そして個人の方々から、資料の提供をはじめ、多大のご協力を得て実現しました。ご協力をいただきました皆様に、この場をお借りしまして、心より御礼を申し上げます。

今回の特別展「交感する神と人-ヒンドゥー神像の世界」を通じて、ヒンドゥー神像をめぐる人々と神々の交感の多様なありかたに接していただき、日本におけるヒンドゥー神像の理解、南アジア理解がさらに深まることを念願しております。

本日は、開会式にご参列いただき、本当に有り難うございました。」

続いて、福岡アジア美術館 白石将俊総館長、在大阪・神戸インド総領事館 Nikihlesh Giri総領事、特別展実行委員会委員長 三尾稔教授による挨拶が行われました。

特別展内覧会では、テープカットも行われました。

特別展「交感する神と人―ヒンドゥー神像の世界」の開会式・特別展内覧会挨拶

参列された皆さまには、その後、特別展の展示をご覧いただきました。

沢山の皆さまにご参列いただき、ありがとうございました。

館長の活動の一端を館長室がご紹介します

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