交感する神と人―ヒンドゥー神像の世界
| 会 期 | 2023年9月14日（木）～12月5日（火） |
|---|---|
| 会 場 | 国立民族学博物館 特別展示館 |
| 開館時間 | 10：00～17：00（入館は16：30まで） |
| 休 館 日 | 水曜日 |
| 主 催 | 国立民族学博物館 |
| 特別協力 | 福岡アジア美術館 |
| 後 援 | 在大阪・神戸インド総領事館 |
| 協 力 | INAXライブミュージアム、 株式会社 Danto Tile、多治見市モザイクタイルミュージアム、公益財団法人千里文化財団 |
| 観 覧 料 | 一般880円（600円）、大学生450円（250円）、高校生以下無料 ※本館展示もご覧になれます。 ※（ ）は、20名以上の団体料金、大学等の授業でご利用の方、3ヶ月以内のリピーター、満65歳以上の方の割引料金（要証明書等）。 ※大学等は、短大、大学、大学院、専修学校の専門課程。 ※20名以上の学校団体（大学）については、国立民族学博物館展示割引観覧料相当額（大学生200円）でご覧になれます。 ※障がい者手帳をお持ちの方は、付添者1名とともに、無料で観覧できます。 ※大学生・一般の方は万博記念公園各ゲートで、国立民族学博物館の観覧券をお買い求めください。同園内を無料で通行できます。 ※高校生以下の方、国立民族学博物館友の会会員の方は万博記念公園各ゲート有人窓口で、みんぱくへ行くことをお申し出いただき、通行証をお受け取りください。 ※万博記念公園をご利用になる場合は、同園入園料が必要です。 ※全国の主要コンビニで観覧券をお買い求めいただけます。 ▶ 詳しくはこちらから |
展示概要
特別展「交感する神と人―ヒンドゥー神像の世界」紹介映像
特別展「交感する神と人―ヒンドゥー神像の世界」解説映像
ヒンドゥー教のあまたの神がみは、石や金属、土器、陶器などの立像、仮面、絵画や印刷物、タイル、刺繍、さらには絵本、コミック、切手やステッカーなど、さまざまなモノを通じて現れています。これらの神像は人びとが五感を通じて神と交流するための重要な媒体となってきました。
神像との交流の核心には神への「愛」があります。この「愛」には神に愛されるという受動的側面よりも、人が神に愛をもって接近するという能動的、主体的側面が強く表れています。人びとはさまざまな神話を踏まえながら、親がいたずらな子を愛おしんだり、愛人が相手を熱烈に愛したり、あるいは忠実なしもべが主人に無償の奉仕をするように、神像に具体的に愛を捧げます。また、日常的な礼拝においても実際に神像を沐浴させたり、着飾らせたりするなど具体的な働きかけを通して神像を歓待し、願いを聞き届けて貰おうとします。
本特別展ではこの「神への愛」に基づいた、神と人との交流のさまざまなかたちの展示を中心にすえます。具体的には現代インドで特に人気のある神々の神話を表現した図像の展示や神像への働きかけ方がわかる資料（神像の個別的なデコレーション、身体的感覚が発揮される儀礼用具などの展示や、儀礼の実際を取材した映像や写真画像など）を展示します。それらを通じて、多神教的なヒンドゥー教世界や、そこに登場する弱みや欲望も合わせもった神がみの存在が紹介されます。
こういった神像はインドやネパールだけではなく、日本やヨーロッパでも制作され、ヒンドゥー教の世界で用いられていました。この特別展では南アジアの外の世界で作られた神像も展示し、信仰に関わるモノのグローバルな流通の一端も紹介します。
神像を着飾らせて祭礼を祝う
インド・ラージャスターン州ウダイプル市 2023年 三尾稔 撮影
ガネーシャ神に食事を食べさせる
インド・ラージャスターン州ウダイプル市 2012年 三尾稔 撮影
ハヌマーン神への拝礼
インド・ラージャスターン州ウダイプル市 2023年 三尾稔 撮影
拝礼した聖なる樹木に貼りつけられた神像ポスター
インド・ラージャスターン州ウダイプル市 2023年 三尾稔 撮影
天然痘の女神に拝礼する女性たち
インド・ラージャスターン州ウダイプル市 2023年 三尾稔 撮影
展示構成
第１章 神がみの世界へのいざない
第２章 神がみとの交感
- １）交感を行うための祭壇
- ２）ラーマやクリシュナとの交感
- ３）シヴァやドゥルガー女神との交感
第３章 交感の諸相
- １）つくる
- ２）飾る
- ３）見かわす
- ４）対話する
- ５）演じる
- ６）くらしの中の神がみ
第４章 ときの巡り
- １）春を迎える
- ２）雨季の祭礼
- ３）秋の祭礼
- ４）秋の実りを祝う
- ５）寒季の祭礼
ご案内
「自動打楽器装置」
この自動打楽器装置は、インドの寺院などで朝夕の拝礼のときに使われるもので、特別展示館１階の第２章「神がみとの交感」の入り口付近に展示しています。今回の特別展示では会期中毎日下記の時刻に実際に動かし、音を出す予定です。
【展示場所】
１F ２章 「神がみとの交感」
【演奏時刻】
11：00 頃（30秒 程度）
14：00 頃（30秒 程度）
とても大きな音が出ますので、演奏時刻には装置から離れてお聞きください。
関連イベント
みんばくゼミナール
暮らしの中に現れる神がみ―現代ヒンドゥー教徒の生活の場から
［日時］：10月21日（土）13：30～15:00
［場所］：国立民族学博物館 みんばくインテリジェントホール（講堂）
［講師］：三尾稔（国立民族学博物館教授）
［定員］：400名
［参加］：事前申込制（先着順）、無料
みんぱくウィークエンド・サロン――研究者と話そう
神になる人びと――南インド・ケーララ州のテイヤム祭祀
［日時］：10月1日（日）14：30～15：00
［場所］：国立民族学博物館 本館展示場（ナビひろば）
［話者］：竹村嘉晃（平安女学院大学准教授）、三尾稔（国立民族学博物館教授）
［定員］：なし（ご自由に参加いただけます。）
［参加］：要展示観覧券（イベント参加費は不要）
「交感する神と人」の「場」としての寺院の様相
［日時］：10月8日（日）14：30～15：15
［場所］：国立民族学博物館 本館展示場（ナビひろば）
［話者］：永田郁（崇城大学教授）、三尾稔（国立民族学博物館教授）
［定員］：なし（ご自由に参加いただけます。）
［参加］：要展示観覧券（イベント参加費は不要）
神がみを演じる――ネパールの仮面舞踊
［日時］：10月15日（日）14：30～15：30
［場所］：国立民族学博物館 本館展示場（ナビひろば）
［話者］：北田信（大阪大学教授）、南真木人（国立民族学博物館教授）
［定員］：なし（ご自由に参加いただけます。）
［参加］：要展示観覧券（イベント参加費は不要）
神を飾り、愛でる ――ヒンドゥー神像の衣装選び
［日時］：10月22日（日）14：30～15：00
［場所］：国立民族学博物館 本館展示場（ナビひろば）
［話者］：福内千絵（大阪芸術大学非常勤講師）、南真木人（国立民族学博物館教授）
［定員］：なし（ご自由に参加いただけます。）
［参加］：要展示観覧券（イベント参加費は不要）
神がみとかかわる方法あれこれ
［日時］：11月5日（日）14：30～15：15
［場所］：国立民族学博物館 特別展示館
［話者］：三尾稔（国立民族学博物館教授）
［定員］：なし（ご自由に参加いただけます。）
［参加］：要特別展示観覧券（イベント参加費は不要）
戦前期日本でつくられた『ヒンズー神像』の足跡をたどる
［日時］：11月12日（日）14：30～15：00
［場所］：国立民族学博物館 特別展示館
［話者］：豊山亜希（近畿大学准教授）、上羽陽子（国立民族学博物館准教授）
［定員］：なし（ご自由に参加いただけます。）
［参加］：要特別展示観覧券（イベント参加費は不要）
人と神とをつなぐ刺繍布――戸口飾り布トーラン
［日時］：11月19日（日）14：30～15：15
［場所］：国立民族学博物館 本館展示場（ナビひろば）
［話者］：上羽陽子（国立民族学博物館准教授）
［定員］：なし（ご自由に参加いただけます。）
［参加］：要展示観覧券（イベント参加費は不要）
研究公演
バジャン―神々に捧げる信愛の詩（うた）
［日時］：9月23日（土）13：30～15：50（開場13:00）
［場所］：国立民族学博物館 みんぱくインテリジェントホール（講堂）
[出演]：ミーター・パンディット（北インド古典音楽声楽家・Somaiya大学教員）、
林怜王（タブラー奏者）、ナカガワユウジ（サーランギー奏者）
［解説］：田中多佳子（京都教育大学教授）
［司会］：三尾稔（国立民族学博物館教授）、虫賀幹華（京都大学白眉センター特定助教）
［定員］：400名
［参加］：事前申込制（先着順）、要展示観覧券（イベント参加費は不要）
みんぱく映画会
ガンジスに還る
［日時］：11月3日（金・祝）13：30～16：00（開場13:00）
［場所］：国立民族学博物館 みんぱくインテリジェントホール（講堂）
［司会・解説］：三尾稔（国立民族学博物館教授）
［定員］：350名
［参加］：事前申込制（先着順）、要展示観覧券（イベント参加費は不要）
ワークショップ
ヒンドゥー教の讃歌「バジャン」を歌ってみよう
［日時］：9月24日（日）14：00～15：30
［場所］：国立民族学博物館 みんぱくインテリジェントホール（講堂）
［講師］：三尾稔（国立民族学博物館教授）、
ミーター・パンディット（北インド古典音楽声楽家・Somaiya大学教員）
虫賀幹華（京都大学白眉センター特定助教）、林怜王（タブラー奏者）
［定員］：30名（高校生以上）
［参加］：事前申込制（先着順）、無料
インドの日常の祈り 床絵を描く
［日時］：10月9日（月・祝）13：00～16：15
［場所］：国立民族学博物館 特別展示館休憩所（BF）
［講師］：三尾稔（国立民族学博物館教授）、永田郁（崇城大学教授）、
安森大樹（ルーテル学院高等学校非常勤講師）
［定員］：15名（対象：小学3年生以上）
［参加］：事前申込制（先着順）、参加費500円
みんぱくミュージアムパートナーズによる催し物
はじめの一歩 やってみよう！ミラー刺繍
［日時］：9月23日（土）、9月30日（土）、
10月7日（土）、10月14日（土）、
10月21日（土）、10月28日（土）
11月4日（土）、11月11日（土）、
11月18日（土）、11月25日（土）、
12月2日（土）
各回とも13：00～16：00（最終受付15：30）
［場所］：国立民族学博物館 エントランスホール（本館1F）
［対象］：6歳以上（5歳以下は保護者同伴）
［定員］：同時着席人数 最大6名
［参加］：当日随時受付13：00～（事前申込不要）・先着順、無料
絵本の読み聞かせを楽しもう
［日時］：9月24日（日）、10月15日（日）、11月19日（日）
各回とも11：00～11：30、13：00～13：30、14：30～15：00の3回
［場所］：国立民族学博物館 エントランスホール（本館1F）
［対象］：大人から子どもまで、すべての方にお楽しみいただけます（未就学児保護者同伴）
［定員］：各回30名
［参加］：当日実施会場にて受付（先着順）、無料
『神様を飾る』を体験しよう！
［日時］：9月24日（日）、10月15日（日）、11月19日（日）
各回とも10：00～16：00（最終受付15：30）
［場所］：国立民族学博物館 エントランスホール（本館1F）
［対象］：年齢制限なし（未就学児は保護者同伴）※ただし、ハサミを使う体験は4歳以上になります。
［定員］：同時着席人数 最大14名
［参加］：当日随時受付10：00～（事前申込不要）・先着順、無料
特別展関連サポート 視覚障害者向け展示場案内（事前予約制）
［開催日］：2023年10月20日(金)～12月5日(火)
［時間］：10:00〜17:00
［場所］：国立民族学博物館 特別展示館
友の会講演会
＜東京＞
神になる人びと―南インド・ケーララ州のテイヤム祭祀
［日時］：9月17日（日）13:30～15:00（開場 13：00）
［場所］：モンベル渋谷店5階サロン
［講師］：竹村嘉晃（平安女学院大学准教授）
［定員］：50名
［参加］：事前申込制（先着順）、500円（友の会・モンベルクラブ会員は無料）
※お席に余裕がある場合は当日受付をいたします
＜大阪＞
ヒンドゥー神像の美と信仰—飾りつけをめぐって
［日時］：12月2日（土）13:30～15:00（開場 13：00）
［場所］：国立民族学博物館 第5セミナー室
［講師］：福内千絵（大阪芸術大学大学非常勤講師）
［定員］：90名
［参加］：事前申込制（先着順）、500円（友の会会員は無料）
※お席に余裕がある場合は当日受付をいたします
関連出版物
国立民族学博物館 公式Twitter・Instagramプレゼントキャンペーン
※ キャンペーンは終了いたしました。
特別展「交感する神と人―ヒンドゥー神像の世界」（2023年9月14日(木)～12月5日（火））開催を記念して、当館の公式X（旧Twitter）・Instagramをフォローしていただいた方に向けてキャンペーンを実施！