2024年度みんぱく若手研究者奨励セミナー 「もめごとの対処術」
日時:
		
			2024年11月27日 @ 10:00 – 2024年11月28日 @ 17:00
												Asia/Tokyo タイムゾーン
												
		2024-11-27T10:00:00+09:00
		2024-11-28T17:00:00+09:00
	場所:
			
				国立民族学博物館 第4セミナー室(本館2階)
			
		 
| 会期 | 2024年11月27日(水)・11月28日(木) | 
|---|---|
| 場所 | 国立民族学博物館 第4セミナー室(本館2階) | 
| 募集 | 参加無料/募集人数約7名 ※募集は終了いたしました。(応募締切:2024年9月1日[日]) | 
- 本セミナーは、一般公開していません。
若手研究者奨励セミナー賞の受賞者発表
みんぱく若手研究者奨励セミナー賞
     種村光太郎(立命館大学)
     【発表タイトル】
     「「ろう者らしさ」を巡るポリティクス」
    

趣旨
     人が集まって暮らす場では、経済的な利害関心や宗教的な教義、政治的な思想・信条の相違などに端を発する対立や衝突がしばしば見られます。同時にそこでは、互いの利害や信念の相違を調整したり、対立に目をつむったり我慢したりしながら「ともに生きる」さまざまなやり方が認められます。
     本年度の若手研究者奨励セミナーでは、こうした広い意味での「もめごとの対処術」に関わる研究に取り組んでいる発表者を広く募集します。ここでいう「もめごと」には、国家や民族をはじめとする集団間の対立や衝突だけでなく、インターネット上における誹謗中傷、顔の見える関係における夫婦喧嘩や隣人トラブルなども含まれます。また、すでに暴力的な衝突として表面化した事態だけでなく、具体的で観察しやすい摩擦や軋轢、感情レベルでの潜在的な対立も含みうると考えてください。
     本セミナーでは、二個体間または二集団間で生じる対立感情や摩擦・軋轢が衝突へと発展することを防ぐような工夫のあり方や、潜在的な対立が物理的・身体的な暴力や攻撃行動として表出してしまった後の対処術について、フィールドワークから得られた参加者各自の知見を共有しつつ考えてみます。
    
企画担当:超域フィールド科学研究部
プログラム
※各発表は45分(発表30分/質疑応答15分)
11月27日(水)
| 10:00-10:30 | 開会挨拶 吉田憲司(国立民族学博物館長) 発表者自己紹介 趣旨説明 藤井真一(国立民族学博物館助教) | 
|---|---|
| 10:30-11:15 | 教員による問題提起 藤井真一 | 
| 11:15-13:00 | 特別展見学、昼食 | 
| 13:00-15:15 | セッション1 | 
|---|---|
| 司会:古沢ゆりあ(国立民族学博物館機関研究員) | |
| 13:00-13:45 | 範麗娟(関西学院大学) 「伝統文化の資源化に伴う人間関係の対立と解決策 ――現代中国における陳氏太極拳の師弟関係を事例として」 コメンテーター:韓敏(国立民族学博物館教授) | 
| 13:45-14:30 | 荒木彩陽(京都大学) 「ネパールにおける先住民族の社会運動と衝突抑止 ――「牛」にまつわる対立を事例に」 コメンテーター:南真木人(国立民族学博物館教授) | 
| 14:30-15:15 | 池北眞帆(東京大学) 「もめごとを通じた相互行為と独自の文化の形成 ――スペインの右派ポピュリズム政党支持者のエスノグラフィ」 コメンテーター:太田心平(国立民族学博物館准教授) | 
| 15:15-15:30 | 休憩 | 
|---|
| 15:30-17:45 | セッション2 | 
|---|---|
| 司会:松本文子(国立民族学博物館機関研究員) | |
| 15:30-16:15 | 井上瞳(広島大学) 「共生を可能にするのは語ることか沈黙か ―日本の性被害女性の日々のコミュニケーションを事例に」 コメンテーター:菅瀬晶子(国立民族学博物館准教授) | 
| 16:15-17:00 | 種村光太郎(立命館大学) 「「ろう者らしさ」を巡るポリティクス」 コメンテーター:新免光比呂(国立民族学博物館教授) | 
| 17:00-17:45 | 韓智仁(大阪大学) 「人間のもめごとに参加する動物 ―北海道におけるシマフクロウの保全と観光利用の対立をめぐって」 コメンテーター:松尾瑞穂(国立民族学博物館准教授) | 
| 18:00-19:30 | 懇親会 | 
|---|
11月28日(木)
| 10:00-10:25 | 諸制度と施設の紹介 古沢ゆりあ | 
|---|---|
| 10:30-11:50 | カムイノミ見学 | 
| 11:50-13:00 | 企画展見学、昼食 | 
| 13:00-14:30 | セッション3 | 
|---|---|
| 司会:南真木人 | |
| 13:00-13:45 | 小宮理奈(東京都立大学) 「ベンベ人によるもめごとの処理 ―難民キャンプから再定住先へ」 コメンテーター:宇田川妙子(国立民族学博物館教授) | 
| 13:45-14:30 | 清水大地(筑波大学) 「マラウイの開発現場における政策関係者の役割と挑戦 ―援助依存と調整の狭間から」 コメンテーター:鈴木紀(国立民族学博物館教授) | 
| 14:30-14:45 | 休憩 | 
|---|---|
| 14:45-15:45 | 総合討論「もめごとの対処術」 司会:藤井真一 | 
| 16:00-17:00 | 施設見学(収蔵庫、図書室) 松本文子 | 
| 17:00-17:10 | 休憩(アンケート回答) | 
| 17:10-17:30 | 表彰 吉田憲司 閉会挨拶 鈴木紀 | 
過去の若手研究者奨励セミナー
- 2024年度みんぱく若手研究者奨励セミナー 「もめごとの対処術」
- 2023年度みんぱく若手研究者奨励セミナー 「コミュニケーションの多様性――『つながり』『へだたり』『かかわり』のフィールドから」
- 2022年度みんぱく若手研究者奨励セミナー 「オンライン時代の民族を考える――アーカイブ・現地・インターネット空間へのアプローチ」
- 2021年度みんぱく若手研究者奨励セミナー「モビリティを再考する――人びとの実践、調査者の実践」
- 2020年度みんぱく若手研究者奨励セミナー「危機対応をめぐる文化のデザイン――人類の知と技を問いなおす」
   
    
